評価:★★★★☆ 4.2
徐々に肉体が異形へと変貌する病ーー《変貌症(へんぼうしょう)》。
その病の『触れただけで伝染する』という特性から《変貌症》の患者たちは、コンクリート塀と風車で囲まれた小さな町へと押し込められ生活していた。
その町《多神原保護区(たがみはらほごく)》で生活する少年《マサト》は、友人を捜しに向かった森で《変貌症》にかかっていない健常者の少女を見つける。
けれど、その少女は自殺しようとしていて――――少年と少女の恋愛もの。せつない物語を目指して作成しました。
楽しんでいただければ幸いです。
技術向上の為、感想や意見、技術面での指摘などもお待ちしております。
※他サイト(カクヨム)にも投稿しております。
時代:近未来
舞台:未登録
注意:残酷な描写あり
人間の身体が、異形と化す……。 “変貌症”と呼ばれる病に感染した者達は、当然隔離されます。変貌症の人間達だけで暮らす街があります。その病は、触れただけで感染します。感染したからといって死ぬわけではないのですが、何しろ見た目が“化物”になりますので、“人間”は恐れます。 この物語は、隔離されていた少年のお話です。記憶喪失の彼は、自宅にある木にお水をあげていますが、知り合いが迎えに来たので出掛けることになりました。 タイトル、プロローグ(の、サブタイトル)、そしてエピローグ……これらが綺麗に輪を描きます。読み終えた後に、最初に戻って読み直してしまいます。『大事なのは、見た目ではなく、心』 そんな、素敵な物語です。