チートトラックでニート轢いて異世界に送るバイト 完結日:2016年4月14日 作者:CuRR 評価:★★★★☆ 4.1トラックの運転手は一人の男を轢いてしまった。 途方に暮れる運転手の側に不思議な女性が現れた。 「ニートを轢き殺すバイトをしてみない?」 物的証拠も目撃証言も残らない。 そんなチートなトラックで、轢いて轢いて轢きまくる。 話数:全4話 ジャンル:その他 ファンタジー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:異世界 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 チート 転生・転移 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
主人公は薄給長時間勤務の運送トラックドライバーの青年。付き合いの長い恋人がいるものの、将来を誓い合えないでいた。そんな彼がとある事から女神様の誘いを受けてしまう、それは現実逃避に止まない人生の落伍者達をトラックで轢き殺し、見返りに大金を受け取るというもの。1人、また1人と、轢く度にフロントに衝撃を伝える人間性が薄くなる。明日を迎える度に、人を目掛けて踏み込むアクセルは強くなってゆく。轢かれたくないのなら、もっと轢け。ややライトテイストなタイトルからは想像出来ないこの深刻な物語は、作者様の技量を伺える緻密かつ流麗な文章と共にブレーキの存在を忘れて行く主人公と、あっけらかんとして次の標的を指示し続ける女神様によって徐々にギアアップを繰り返して加速していく。この作品は、転生物に溢れかえったWEB小説界隈に対しトラックで突っ込みを見事に決めた傑作である。
『チートトラックでニート轢いて異世界に送るバイト』このタイトルを初めて見たとき、思わず吹き出してしまいました。気になる内容はまさに、タイトルの通りです。ニートを転生させるバイトについた主人公は、ニートを轢いて轢いて轢きまくる。それを可能にするのは、轢いたニートを異世界へ送り、この世界から存在ごと消すチートなトラック。……これだけで、この作品がどれだけぶっ飛んでいるか伝わったでしょうか。ですが、ただの出落ちで終わらないのがこの作品の凄いところ。転生させるとはいえ、主人公がしているのは「人を轢き殺す」という行為。シュールギャグに混じる主人公の苦悩が、いい味を出しています。また、タイトルのインパクトに気を取られがちですが、短編小説としての完成度も申し分ありません。オチへの流れも綺麗で、どうせ出落ちだろうと高をくくっていたところをいい意味で裏切ってくれました。