評価:★★★★☆ 3.8
まっさらな魂が、亡くなった故人の記憶と肉体を得た「ゾンビ(偽生者)」に生まれ変わってしまう世界。世界最初にして最大のネクロポリス・インゴルヌカは、迫害された彼らの聖地となった。
ゾンビをモデルに生み出された死体活性技術と、動く屍・ワイトは、インゴルヌカを産学連携都市として繁栄をもたらす。
そんな町で、〝鎮伏屋〟サイゴはよろずワイト請負業者を営んでいた。今日も彷徨う死者を求めて、喪主(クライアント)たちは切実なる願いを託す。
生と死をめぐるネクロパンク・ロマン、ここに開幕!※16/7/11:順次全体に細かい修正を追加しました。
※この作品はカクヨムでも公開しております。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
作品の世界観、登場人物、全てが魅力的です。 言葉選び、文章も読みやすく、一度読み始め、気づいたら読了していました。 話が進むにつれて明らかになる主人公、周囲の人々の過去、そこから続く現在と、各々の結末、選んだ未来がどうしようもなく素敵でした。 生きた人間と死んだ人間のどうしようもない溝を思い知らされながらも、その溝は超えられる、埋めてくれるものがあると教えてくれる物語です。