評価:★★★★☆ 4.1
西暦6016年、木星・カリスト圏域のスペースコロニーにして1国家(連邦)のCocoro。その地域は709個の州が数字の表示にて区分されている。Cocoro station-707-は707番州の駅。アカリ・クリスティは面接試験に挑戦し、晴れてStation-707-の職員となった。これは707番州駅における1人の女性と彼女に関わる人間を綴った物語だ。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
アカリはうっかり者の明るい新人駅員。学生時代はそれで許されたものの、職場に入った後はこれまでの価値観や状況がひっくり返されてしまいます。先輩に叱られ、頬を張られたり。顧客に電話先で怒鳴られたり。孤児の問題に直面し、汚水をかけられ、爆発事故の対処に命を懸けてあたる。本作にはそんな彼女の、瑞々しい奮闘の様が描かれています。だけどアカリはいつだって笑顔。いつも思い立ったらすぐ行動。だから、上司や先輩も頭を悩ませながらもアカリに巻きこまれていきます。ただ、そんなアカリも聖人君子ではないのです。人としていってはいけない暴言を放つのです。涙を流して誰かにすがりつくのです。それでも、自己嫌悪しない。自分のミスは自分でとり返す。また、立ち上がる。アカリ、ありがとう。あなたの強さと一緒に、わたしたちは今日も明日も歩んでいける。
西暦6016年といったら、今から4000年後。その頃には本当に、人類は宇宙に進出しているかもしれないなぁ……。もしかするとガン○ムが飛んでいる時代かもしれない。そんな時代の、木星・カリスト圏域のスペースコロニーにして1国家(連邦)のCocoroという舞台。そこで新人【駅員】として働き始めた主人公アカリ・クリスティ。どこまでも前向きで天然な彼女と、共に働く仲間達。個性的な同僚たちに囲まれ、彼女が1人の女性として成長していく姿は、とても爽やかで楽しい!!いるいる、こう言う人現実にもいる!!笑いあり、涙あり、心温まるヒューマンドラマかつ宇宙を舞台にした壮大なSF作品でもあります。テンポよくサクサク進み、読みやすいです。