左中間の悪魔 ―呪われた力で目指す甲子園― 完結日:2016年3月24日 作者:小槌燕 評価:★★★★☆ 4.3強豪になりきれない高校の野球部に現れた特待生4人。そんな彼らの陰に隠れながら入部した、泣き虫の少年。クラスメイトも、部員も、全員が彼を侮っていた。皆が知らなかった、彼の呪われたスイングを……。 目指すは夢の地、甲子園。悩める少年たちの快進撃が始まる。 話数:全129話 ジャンル:ヒューマンドラマ 登場人物 主人公属性 主人公最弱主人公最強 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ブラスバンド 地上最強 学園 小ネタ 甲子園 野球 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
本作は野球を題材とした小説である。野球に興味が無い諸氏はそれだけで踵を返すかもしれない。だが待って欲しい。本作で描かれるのは、少年たちの血と汗と情熱、苦悩とそれを乗り越える強烈なカタルシスが入り混じった極上のエンターテイメント。主人公である斎村芯太郎は守備の名手である。その実力は正にチームの守護神。だが、彼が主人公たりえるのは優れた力のためだけではない。彼を苛む恐るべき呪いがあり、彼は呪い故に敵にとっても味方にとっても悪魔となる。そして、彼を支える仲間たちがいる。誰をとっても魅力に溢れ、年齢相応の悩みや過去を抱えている。強烈な輝きを放つライバルたちがいる。彼らもまた芯太郎と関わり、運命に翻弄されていく。言葉を重ねるよりまずは序章「悪魔のスイング」の一読を。あなたとこの物語の相性がよければ、ページを送る手が止まらなくなることだろう。