緩慢な表象と虚ろな幻想 完結日:2016年3月23日 作者:藤村 由紀 評価:★★★★☆ 4.4遠くて近い未来、職業作家は姿を消した。国民は一生に一冊の本を出版することが義務付けられ、だが二冊目は許されない。本屋に並ぶ本は、全て誰かの一生に一冊だ。―――― どこまでも自由で、不自由な時代、言葉を惜しむ僕と、物語を愛した彼女のお話。 話数:全11話 ジャンル:純文学 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 下読み 学園 小説を書く 架空未来 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
全ての国民に、出版の義務が課された世界。いつ出すかも、どんな本にするかも自由。ただし――出せるのは、生涯で一冊のみ。それは誰しも一生に一冊は名作を生み出せる、と言う政策によるもので。ただ義務として消化する人が居れば、自分の負担を増やし豪勢にする人もいる。職業作家が消え去った時代に、物語を『造ろう』とした少女と少年のお話です。推定で三千五百枚に及ぶ原案。それを二人で、真摯に本にまとめ上げた。間違っていると指さされるかもしれない。けれど、きっと。紡がれた物語は、名作であったことでしょう。
この作品の粗筋を読んでみて面白うだったので試しに読んでみました。そして気がつけば、ハマってしまいあっという間に読破しました。本当に読んでよかったと思います。読書が好きな人、執筆が好きな人、そしてラブソストリーが好きな人に是非読んで欲しい一作です。この物語、映画化して欲しいくらい好きです (^^)「小説になろう」というサイトで読んだ本の中で、これが一番お気に入りかもしれません。