評価:★★★☆☆ 3.3
俺、竹内大樹は白石悠子の友達である。白石は小学二年生の時にこの町にやってきた。外で遊ばなねえし、話してもつまらねえしで、みんなとうまく馴染めずにいた。おどおどしていると思えば頑固だし、怒ったと思えば我慢強い、そんな面倒くさい奴なのだ。かく言う俺も白石のことを気にくわないとからかってばかりいた。けれど、あの日、二年近く続いた喧嘩の仲直りをした日、俺は白石はまどろっこしいし、見てるとイライラするけれど優しい奴だと思った。友達になれたんじゃないかと思った。
私、白石悠子は竹内大樹くんの知り合いだ。小学生のころ、大樹くんは意地悪で私はいつもからかわれていた。私はよくも考えずに人を揶揄する大樹くんがきらいだった。けど、小学生のある日からきらいじゃなくなった。私は大樹くんのとある一面を知り、きらいになれなくなったのだ。私と大樹くんは友達かと問われれば困ってしまう。友達の定義なんて知らないけど直感的に肯えない。それに私は大樹くんと友達になんて、なりたくないのだ――。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象