この指とまれ　――すべての罪人に、罰を

1人の少女の自殺から始まった、9人の罪人によって描かれる救いなんてない復讐の物語私は終わり方がとても美しく感じました誰も救われないという展開はあまり好きではないのですが読み終えた後になんというか感動で言葉が出ませんでしたそれぞれのキャラ視点から描かれる絶望は本当に読んでいる間は辛かったのに文に引き込まれてどんどん読み進めてしまいIFルートで心が折れました多分しばらくはトラウマになって読み返せませんがキャラ達の感情がとてもわかりやすい文で内容もとても理解しやすくてもう一度読もうかなと思えましたうん、とりあえず精神病みそうでしたがとても好きになりました。この小説が読めてよかった！

ーーある一人の愚かな少女がその悲劇の発端になった。閉鎖された学園で逆ハーレムを築いた少女、宮川皐月(みやがわさつき)。そして溺愛される皐月の身代わりとでもいうように悪役にされてしまった皐月の友人、二階堂朔夜(にかいどうさくや)。朔夜は辛い日々から逃げる為に学園の屋上から飛び降り自殺を図ってしまう。大切な友人(引き立て役)がいなくなってしまい、悲しみに暮れる皐月だったが周囲の助けにより徐々に彼女は笑顔を取り戻していった。そんな彼女の新しい友人は藤波渚(ふじなみなぎさ)という美しい少女。渚の皐月を見る瞳にはいつも冷たい光が宿っていたが、要(かなめ)という新しい恋人に夢中な皐月はそのことに気づかない。「…すべての罪人に、罰を」愚かなヒロインのせいで大切なものを失った少女の復讐が今、始まる。