評価:★★★★☆ 4.1
交通事故で死んだマサムネは、女神にその命を拾われて、異世界で魔王退治の旅へ出る。
身体的にはごく普通の少年であるマサムネに与えられたチートは『特殊効果を持つ魔法のカード』のみ。一枚一枚は大した力のないカードだが、しかしマサムネはトレーディングカードゲームの日本人チャンピオンであった。
誰もが予想もつかないカードのコンビネーションで、次々と魔王軍を撃破してゆくマサムネ。仲間を増やしながらも順調に手札を増やしてゆく彼は、いつしか『魔典の賢者』と呼ばれることになる。
これは、そんな少年マサムネが魔王を倒すまでの偉業を記した物語――。
カドカワBOOKSさんより『書籍版』発売中です。
(※2015年12月24日タイトル変更しました。旧タイトル『魔典の賢者 ~カード能力で成り上がれると思った時期が俺にもありました~』)
話数:全123話
ジャンル:異世界ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
注意:全年齢対象
この小説を読み始めたあなたはこう思うでしょう。「なんか変な話だな。いきなり魔王城でグダグダじゃないか。しかも、俺TUEEEしないのか」と。私は思いました。そして一度読むのをやめてました。しかし、この小説のポイントは俺TUEEEの爽快感じゃないのです!グダグダです。ひたすらクズでゲスな主人公がグダグダする話です。なんと言ってもおうどんネタだけでひたすらツイートできるてれん先生ですからただのグダグダじゃありません。クセになるグダグダです。わかってくると病みつきになります。完結してしまって、もう毎日の笑いのネタが無くなってしまったのかと思うと非常に残念です。あなたの笑いのツボにハマるかどうか是非一度お試しください。
猫を車から助けて事故死してしまったカードバトルを得意とする少年。そんな彼は送られた世界で、カードという形の異能を駆使して生き抜いていく。ただし与えられたカードは――ひどい屑カードばかりだった。本当に、本当にどうしようもないカードだった。読者の想像を越えて駄目だった。ちっちゃい火が出るとかそういうレベルじゃない。すぐ折れる剣が出て来てどうするの。パンが出せてどうするの。どうにも出来ないよ。実際割とどうにもなってないよ。そんな話です。主人公は慣れ親しんだカード(ただし本当に屑)を自分なりの機転で使いこなそうと足掻きます。そこに襲いかかる魔王軍直属モンスター。あんまり役に立たないパートナー。そして得られる新・屑カード。あ、これ詰んでるなという状況から、どう彼が機転とはったりで生き延びるのか、コミカルな冒険ものをお楽しみください。1章が終わってるのできりよく読めます。