評価:★★★★☆ 3.9
イセリは平民の娘。選考を通って貴族の学校に通える事になった。
貴族はやはり気が合わないと思うけれど、第二王子オーギュット様と運命的な出会いをして・・・。
『悪役令嬢ユフィエルの恋』の、イセリ嬢側から見たお話。
前作『悪役令嬢ユフィエルの恋』を読んで、イセリ嬢側に何があったのか疑問を持たれた方のためのお話です。
なお、作者的にテンションあまり上がっていないので、完結できるか微妙・・・でしたが、お陰様で完結しました。
そして、本作品は、ご感想欄、私の心が折れそうな気が勝手にするので、返信を基本的にしない方針で行かせていただきます。どうぞご了承ください。
時代:未登録
舞台:ゲーム
雰囲気:未登録
展開:勘違い
注意:全年齢対象
大きく分けて、イセリ編・ケルネ編とありますが、イセリ編が特に個性的な内容です。 殆どの登場人物が見せかけだけの礼儀や品性に終始しており、現実世界を想起させるものです。そういった筆者の観察眼・表現力が作品全体にリアリティをもたらしています。 リアリティを感じさせるため、不快に思われる部分も多かろうとは思いますが、そこがかえって他と一線を画する濃厚な味わいで、是非一読いただきたい傑作です。
悪役令嬢ユフィエルの恋 の別視点の物語。本編での悪役、敵対キャラクターであるイセリの、本編終了後の話も書いてあるのが特に面白いです。いわゆるざまぁ、の後の物語が詳細に描かれている小説は珍しい……というよりこれしか見たことがありませんが、納得のいく、しかし予想外な結末でした。ユフィエルと違いこちらの主人公は大分個性的ですが、言動になんの矛盾もなく進んでいくのでストレスなく読めるはずです。本編を読んでから、こちらを読むのがオススメです!