評価:★★★★☆ 4.3
銃器店の跡取り息子ユージンは、この夏、奇妙な姉妹に出会った。姉の名はラナ、妹の名はヘレナ。射撃祭直前で誰もが競技を見据えた品物を所望する中、姉妹は実戦を想定した銃器や弾丸、防弾ベストまで注文していく。なぜ、そんなものを必要とするのか……? 単純な疑問から、ユージンは姉妹のことばかり考え、惹かれていく。跳ねっ返りと思いやり、真逆の性格を持つ姉妹と悩める青年による銃と絆の物語。
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2016/07/24 日間アクション〔文芸〕ランキング6位です。ありがとうございます!
2016/07/23 レビューを書いていただきました! ありがとうございます!
2016/05/26 日間アクション〔文芸〕ランキング6位です。ありがとうございます!
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
レビュータイトルに書いたが、少し説明不足だ。主人公は下手なことには首を突っ込まないようにしているが、気付けばお節介を焼いてしまう節がある。今作はそれが物語の始まりとなり、過酷な逃避行を続けてきた姉妹のことが頭から離れず、気付けば首を突っ込んで自らも危険に晒す。傍から見れば何となく流されているようで、意志薄弱な主人公とも取れるが、どこか信念を感じさせるところがあってのタイトルだ。銃を主体にした世界観と、後に大きく広がるファンタジー要素は上手く融合しているかと言うと、少し無理やりな感もある。だが、それ以上に起伏に富んだ川の如く、柔らかに流れ、時に激流のような展開を見せるストーリーは読者を楽しませることに間違いはない。