素鼠色の街 完結日:2016年6月5日 作者:白井 滓太 評価:★★★★☆ 4.3その街は、何もかもが灰のような素鼠色だった。 話数:全4話 ジャンル:純文学 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
まるで一枚一枚紙をめくっていくような感覚を味わいました。この作品、とても好きです。 小説の醍醐味であるその”重さ”を心から堪能することができ、印象深いラストを読み終えた後、「ああ、これが小説なんだ」と改めて実感しました。決して進みが遅く、読みづらい点など無いのですが、一文一文に魂が吹き込まれているのがよく分かり、気がつけばその、現実と想像の狭間にある(と称していいのかわからないが)独特の世界観に魅了されている自分がいた、という感じです。事追うごとにその見事な心理描写、情景描写、生きているような表現する全てにのめり込んでしまいました。小説の醍醐味、良さ全てを凝縮した作品です。一度ご覧になる事を強くお勧めいたします。
とても濃いです。 一つ一つの風景描写や心理描写が緻密に表現されていて、とても深い作品となっております。 そのため読み終わった後には、必ず何かが心に残るはずです。それは、人によっていくつもの形があると思いますが、その重たい何かは、きっとあなたの心にものしかかってくると感じます。 リアルかつ夢のようなその世界観。洗練された表現力。主人公の心情をこれでもかと濃密に描いたその物語に、あなたもきっと、静かに、優しく飲み込まれていくことでしょう。