評価:★★★★☆ 4.2
西暦200x年6月、ロンドンは連続通り魔殺人事件によって震撼していた。
スコットランドヤードの若きエリート刑事マイケルは、事件を追うさなかに一人の少女と出会う。
凶悪な犯罪を犯しながらも超法規的な措置で釈放された少女と、彼女の監視と護衛の任務に就いたマイケル。二人は、通り魔殺人事件をめぐって、お互いに不本意な共同戦線を張ることになる。謎めいた少女の言動に翻弄されながら、事件の真相に迫るマイケルは、やがて……。
初夏のロンドンを舞台に、ある少女の物語の終わりと始まりを描く、ローファンタジーです。※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。また記載されている内容はすべて作者の創作であり、社会的あるいは科学的な事実ではありません。
話数:全73話
ジャンル:SF
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
西暦200X年6月。スコットランドヤードの警部補・マイケルは、連続通り魔殺人事件の解決に並々ならぬ情熱を注いでいた。そんな折、マイケルは少女による殺人現場を目撃する。少女エリザベートはしかし強大な圧力ですぐさま釈放されてしまう。このままでは事件は揉み消される。事件の手がかりを逃したくないマイケルは、エリザベートの護衛として彼女に同行することになった。 正直なところ、この小説にレビューを書きたくてユーザー登録をした部分があります。それくらい好きです。 「気付かせる力」に溢れた文章だと思います。キャラクターの性格、異変、特徴などを彼らの言動から推理できる。エミリーがティーカップを口につけるまでの一連の動きから育ちの良さが伺えたり、尊大な物言いと理知的な正論から傲岸不遜で自信家な面がわかったり。そういった「気付き」に読者が辿り着くと、物語を「読んでいる」実感がより強くなる気がします。
ロンドン連続通り魔殺人事件を追う若手刑事マイケルは、夏至の夜、ありえない光景に出会う。それは、白い髪をしたか細い少女が、殺人鬼を返り討ちにするというものだった。 一つの事件から、世界を揺るがす陰謀と、それに対する壮大な戦いが明かされていきます。初めはヒロイン・エミリーと反目し合っていたマイケルですが、やがて彼女が背負うものの意味を知り、絆を深めていきます。 ロンドンのリアルな情景と、聖書や伝説を基にしたファンタジックな要素が見事に融合した作品でした。作者様の知識の深さと幅広さにはとにかく驚かされます。熱いバトルと、手に汗握るサスペンスと、甘くて切ないラブストーリーも見所です。 マイケルとエミリーの運命はいかに? この結末には驚かされるかもしれません!
ロンドンを震撼させる連続猟奇殺人事件。 スコットランドヤードの若きエリート刑事・マイケルは、その事件を追う中、一人の少女と出会う。 しかしその出会いは、開けてはならないパンドラの匣だった……。 TOM-Fによって紡がれる、本格ローファンタジーのシリーズ第一作『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス ☆ First Tale “Whose side is fortune on ?” 』。 色鮮やかな初夏のロンドンに巣食う――闇。 ――果たしてマイケルはそこに何を見る?