評価:★★★☆☆ 3.3
フランケンシュタインの怪物は、死んでいなかった。
18世紀末、若きヴィクター・フランケンシュタインは、死体から怪物を創造した。
怪物は、その醜さの為、人類から迫害を受けた。人間に絶望した怪物は、周囲の人間を巻き込んでヴィクターに復讐を行った。
その後、ヴィクターは北極で亡くなり、怪物も、自ら死ぬために北極の中心へと向かった。
しかし、一度は死のうとした怪物だったが、「自然哲学者」(現代における科学者)を滅ぼすという誓いを立て、再び動き始めた。
その陰で、ゲンファータと名乗る謎の青年も、怪物を探し始めていた。19世紀初頭を舞台に、史実と虚構が入り混じる物語。
※注意
この物語は、フィクションです。
実在の人物や団体、企業、出来事なども多く含まれていますが、物語の表現上の問題であり、誹謗中傷の意図はありません。
また、物語の都合上、一部、過激な描写や、侮蔑的な表現がありますので、事前にご了承下さい。
話数:全48話
ジャンル:SF
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
怪物にとってヴィクターは何/誰だったのか? そして怪物も理解していた(であろう)科学について、怪物はどう考えていたのか? そして妻を作るということ、またはその約束を違えられたことをどう考えていたのか? あえて、それらの中から一つを取り上げるとしたら、「怪物は妻を望んでいた」という点だろう。捨てられ、それでも頼った。しかし、頼った結果によって、怪物自身を変容させている。 呪われたのはその身だったのか、それとも科学が呪ったのか。メアリー・シェリーの作のこの部分を入れ替えた意欲作。だが、その入れ替えは可能なのかという疑問も残る。