妹たる（いもうたる）　不死身の妹たちと武器庫のぼくは。

　　妹LOVEも命がけ！　敵は外宇宙からやってくる！！

　連人と結真の樫楽木兄妹は、ある朝突然、地球における『兄弟愛』の代表とされる。
　それを告げたアナクチャーは、二人に力を授け、「他の代表と死に物狂いで戦え」と命じる。宇宙的実験の一環なのだという。
　すぐに戦いが始まった。結真は金髪碧眼のイモータルと化して連人を守る。イモータルは不死身に近いが、ターゲット兼武器庫となっている連人が死ぬと、『兄弟愛』の敗北だった。
　二人は第一の敵を倒し、学校へ向かう。
　登校中に瀬洲姉妹と遭遇する。ともに片親という境遇が四人を親密にしていた。四人のいる場で第二の戦いが始まる。
　第二の敵は穂純と希緒の瀬洲姉妹を人質にとり、連人は無抵抗で敗北を認めかけた。
　そのとき、穂純は銀髪紅眼の、希緒は赤髪金眼のイモータルと化し、勝敗は逆転する。
　樫楽木兄妹と瀬洲姉妹は、異母兄妹なのだという。全員の父、樫楽木ケンが現れ、それを肯う。
　戦いに備え、四人は一緒に暮らす。数日後、第三の戦いが起こる。
　戦いの最中、謎のロボットが現れて手助けしてくれるが、敵は強かった。穂純と希緒は無力化され、結真も命を奪われかける。危機により連人の奥底にあった「プライマル・スーツ」が目覚める。兄妹は一体となって敵を倒す。
　ロボットたちの主は、梅桜和久。全員の姉だという。
　そして宇宙的実験の終了が告げられる。
　新しい家族の形で生活を始める中、文明の破砕者・キサンクラサルンゾが地球を襲う。これまでの戦いは、元々キサンクラサルンゾに対抗するための実験だったと明かされる。
　兄妹はアナクチャーとともに戦うが、力が及ばない。
　窮地の中、樫楽木ケンの発見により、全人類がプライマル・スーツを着用できるようになった。人類の反撃が始まる。
『兄妹愛』＝『人類愛』の力を受けて、兄妹はキサンクラサルンゾを倒す。
　この襲撃の後、宇宙の共同体と地球のコンタクトが発表され、新しい世界の幕開けを予感させて物語は終わる。