評価:★★★★☆ 4.1
吸血鬼になって早幾年。
人間から血を吸うことも、動物から血を吸うことも、草木や花からエネルギーを貰うことも随分と馴れてきた。私は高校二年生になった。そして目の前には男。クラスメイトの男の子。喉が渇いた。仕方がない。血を吸った。そして見られた。これまたクラスメイトの男の子、鎹双弥(かすがい そうや)に。見られてしまった。
全五十二話本編完結後、番外編全十二話。後『詰合(つめあわせ)編』連載中。
※10/27より無期限完結表示中につき。
時代:未登録
舞台:学園
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
いつしか血を吸わねばならなくなったヒロイン。血を吸われたがる少年。吸血鬼に憧れる少女。吸血鬼を追うカメラマン……。所与の不条理に、理由がいつもあるわけではない。それはこの物語の世界も、私たちの生きる現実の世界も同じ。それでも無限の不条理の中で、少女たちは、私たちは、必ず前に向かって生きられる。これは等身大のヴァンパイアと、青春の物語です。
ただの吸血鬼ものと甘く見るなかれ!吸血鬼にも自分たちのような事情や過去がある。今の自分たちはこれを読んだ後で彼らをどう見るか。『あの日』から、泣かなくなった吸血鬼の血を背負った少女が、不安も悩みも安心も幸せも、いろんなことを知っていく悲しくて心に響く温かいストーリーです。最後に彼女がつむぐものとは何だろう―――?個人的には、くーちゃん推しですb