評価:★★★★☆ 4
若葉中学校の三年生・小森美桜は、学年成績一位の優秀な生徒。しかし、学校では友達に雑務を押し付けられ、家では教育熱心な母親からプレッシャーをかけられ、苦しんでいた。そして同じ頃、鷲尾学園中等部の三年生で、全国模試成績上位の立波彰もまた、度重なる嫌がらせや、政治家である父親の威光に悩んでいた。中学生編は、二人が出会う前のお話。星と星の軌道が重なる前に、一体何があったのか……?
※「中学生編」⇢「高校生編」と連載中です。
話数:全35話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
出る杭は打たれる。日本という国の文化には、集団を大切にしてきたがゆえの、仄暗い側面がある。上に出ようが下に出ようが同じ。できすぎる人は妬まれ、できなさすぎる人は蔑まれる。自分自身が、「そう思われている」と無意識に感じてしまうこともあろう。それでも心のどこかでは、分かり合いたくて。この苦しさを理解してもらわなくたっていい。せめて気持ちを伝えたい。伝えられなくても、ぶつけ合えたら──。この物語は、そんな不器用で多感な中学生という時期を生きる、二人の優等生を中心に紡がれてゆきます。両親の期待。周囲の期待。知らず知らずのうちに加えられる圧力に葛藤し、涙し、けれど懸命に前を向く二人の姿に、あなたも胸を打たれるはず。一等星には分からない薄暗さも、苦しみもある。けれど一等星にしか分からない、輝き続けねばなはない苦しみも……あるのです。目下、続編連載中。一読の価値、大いにありです!