評価:★★★★☆ 4.1
(いずれ、この土地は悪魔の地と呼ばれるだろう──)
戦いによって焼けた魔界のある一角で、ひどく重い身体を疎ましく思いながら、ラウラは蜥蜴(省エネモード)になった。
そうして、魔力が回復するまでの間、蜥蜴として生き残ることを考えていた矢先、人間界に召喚された。
ハイドィル王国一の教育機関である、ハイディーン学園の魔法学科にて、とある少年に使い魔として召喚されたのだ。
「何故ただの蜥蜴が使い魔召喚されるんだ!」
怒鳴る(悲鳴を上げる?)教師を余所に、少年は笑った。
「よろしく、蜥蜴さん。俺は、ルドヴィーコ。ジーノって呼んでくれ」
物言わぬ蜥蜴に挨拶する少年と、蜥蜴になって生きる少女は、やがて最高の相棒になっていく。……はずである。◆第四回ネット小説大賞受賞→16.12.9 宝島社様より書籍発売(第1章学園編/大幅加筆版)
話数:全87話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
タイトル通り読みやすいですね。細かい設定や、行動基準、理由などが無く、良くも悪くも薄い内容なのですらっと読めます。戦闘描写や心情描写などが端的に書かれていて、昨今にありがちなとりあえず細かくいろいろなこと書いて文字数稼ごうって感じではないですね。ただ惜しまれるのは、ご都合主義といいますか、正直蜥蜴が2年間ずっと魔力を吸収し続けて帰らないってどんだけ?って思うし、戦争中なのだから人型になれるならさっさと帰れよとも思います。そこはまぁラノベなので、突っ込んではいけないって感じですかね。薄い内容のため読みやすいですがもっと設定を突き詰めていくと面白みが出ると思います。しかし設定を増やせばそれだけ解説も増えごちゃつきますよね。そこはさじ加減でしょう。とにかく、ご都合主義、女主人公、直情型、糞貴族、こんなところに不満点が無ければ読める作品だと思いますよ。