評価:★★★★☆ 4.1
至って普通のMMO「レトロ・ファンタジア・クロニクル」をいつものように相棒のおっさんとプレイしていた大学生、遠野秋良(とおの あきら)は、誤ってレアドロップを使ってしまったことにより、レトロ・ファンタジア・クロニクルの世界へとトリップしてしまう。それはそれで仕方ないので相棒のおっさんと乗り切ろうと思ったら…、おっさんはおっさんじゃなかった…!?
アーススターノベル様より書籍化。
2月15日に四巻発売しました。
書籍化に伴ったダイジェスト化などはありません。
話数:全70話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
書籍をふと目にして、気になって読んでみた、面白い、綺麗に纏まったストーリーの中に主人公達の苦悩だったり喜びだったり、冒険の醍醐味である楽しさと切なさが濃縮されている、また、ボーイミーツガールだという点も非常に評価できる、普段男だと思って一緒に遊んでいた人間がまさか女の人で、それも美女だったなんてなったら…という点も上手く書かれている、一読の価値のある素晴らしい作品だと思います!是非読んでみてください!
「おっさん」は「おっさん」だろうが「オッサン」だろうがまあ、「おっさん」でしかないのだが、「美女」が「びじょ」になると、ふわっとした感じに綺麗に収まってしまう。さらに、接続詞の「が」これがなんというか、素晴らしい。「おっさんと美女」や「おっさんが美女」だといまひとつグッと来ないものが、「おっさんがびじょ。」もう題名だけでぐっとくる。凄い!素敵。内容はVRMMO物にありがちな強引なカタルシスの発揮も、鬱屈した呪詛のようなルサンチマンもないが、正直安心して、楽しく読んでいられる。ほのぼのとした世界観、主人公とヒロインの絶妙な距離感、かみ合ってるのだけれど、どこかずれてる軽妙な会話。「おっさんがびじょ。」この「ひらがな」で描かれたふわりとした題名は、そのままこの作品の世界観になっている。脱帽するしかない。疲れた時に、にこにこしながら読んでいられる、素敵なお話だと思う。
この作品のタイトルからして面白さと作者様のクオリティセンスが伝わってきます。まず、ストーリーや構成に素晴らしいセンスを感じました。なろうの王道的な道筋(ファンタジー)を踏襲しながらもオリジナリティをうまく出していると思います。私的にはおっさんというキャラクターギャップがツボでした。全体的にうまくまとめてある印象が強く、今後の展開に期待しております。ぜひ、皆様も読んでみてください!