評価:★★★★☆ 4.4
改稿作業に伴い縦書き版を用意しました。
目次最下段のリンクから飛べます。―あらすじ―
彼、大幸充(オオサキ ミツル)は、海上都市〈イスルギ〉に住む、しがない民間警察官である。
ミスが元で彼が飛ばされた先は、管内でもぶっちぎりの日陰部署。
その名は〈広報三課〉。失意の彼を、しかし幸運の神は思わぬ方向へと導いていく。
なぜか広報部で開発されている次世代救命用重機。
それはなんと、全男子の憧れたる巨大変形ロボットだった!過去の経験を生かし、ひと癖もふた癖もある三課の面々と共に、彼はその開発と運用に携わってゆく。
美少女ロボ娘たちとの葛藤。突然の事故。開発係存続の危機。
困難を乗り越えるミツルの前に、やがて一つの犯罪が姿を表す。『これは私たちの宣言であり、犯行声明と取っていただいても構いません。
……五日後までに要求が受け入れられない場合、イスルギは海に沈みます』果たしてミツルは、そして広報三課は街の危機を救えるのか……
西暦二〇六二年の近未来。日本国二十二番目の政令指定都市イスルギで〈空想科学レスキュー&ポリスロボット開発ほのぼのアクション〉の幕が上がる。
「ブルーバード・レベルナイン! 行動開始(ドライブ)!!」
―ご注意―
この作品はネット向けに横書き形式で書かれています。
この作品はロボットものですが、アクションよりも会話劇にシフトしております。
また人型ロボット同士の対決はありませんので、ご了承ください。地味な作品ですが、気に入っていただければ幸いです。
-お知らせ-
この作品は完結しております。
多数の評価、ブックマーク、レビュー等、皆様本当にありがとうございました。現在、改稿作業中です。
ご不便をおかけしてすみません。
話数:全36話
ジャンル:仕事もの
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ここ最近の作品で、ここまで楽しんだものは他にありません。設定から、物語の流れ、文章力から結末に至るまで、全てが飽きない、これがエンターテインメントの真髄です。この作品は、本気で商業作品に劣らない、と私は思っています。人工知能の開発?ありふれたテーマに見えますね。ロボ物?いっぱいあるじゃないか、と思いますか?なろうテンプレだってありふれてるけど大人気です。そこじゃないんです。魅力的な登場人物、練り込まれたストーリーこそが、作品の真の顔です。この作品は、きちんと読者を楽しませる物語です。是非、ご一読下さい。
技術が躍進する今の世の中、夢ではない”知能を持つロボット”その基準はどこにあるのだろうか……。人間のように言葉を覚え意味を知り、使いこなせるようになる事が完成であるのか……。それは違うとこの作品から学ぶことができる。人も完璧でない以上、その手で産み出されたロボットも完璧ではないのだ。ブルーバードとは知能の空を羽ばたく青い鳥。三羽の小鳥たちが青年と出会い大空へと舞っていく物語。そしてその先にたどり着くレベルナインの意義とは……人の成長とロボットの成長が同時に楽しめる作品 ブルーバード・レベルナイン彼女達は動いてるんじゃない、生きてるんだ!!
綿密、かつ読者に「有りえる」と思わせてくれる設定と描写が両立しており、SF娯楽小説として商業に引けを取らないレベルの作品だと思います。そして本作最大の特徴は、なんといってもキャラクター(含むロボット娘)同士の丁々発止の軽妙なやりとり。多くのロボット小説と異なり、キャラクター同士の心理描写と会話に多くの誌面が割かれており、ついついキャラに感情移入してしまいますね。