評価:★★★★☆ 4.1
魔法と火薬、機械と妖魔が同居する世界。
魔女の血を引いてはいるが、魔法とは無縁の人生を生き延びてきた青年グリュクは、食い繋ぐために参加した王国の騎士団入団試験の途中、神経ガスを吐き出す巨大妖獣と遭遇する。
絶体絶命の危機を救ったのは、言葉を話す神秘の霊剣ミルフィストラッセ。
彼の協力で妖獣は倒したが、その返り血を浴びたグリュクの体は魔女の血が活性化してしまう。魔法を使えるようになったことが王国に知れれば、死刑は免れない。
二つの相容れない文明が再び大きな戦いを始めようとしている情勢の中で、剣と剣士の逃亡の旅が始まった。
※インテリジェンスソードがメインの話ですが、文字数制限があるためキーワードには入っていません
話数:全145話
ジャンル:ヒーロー・アクション
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:近代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
ファンタジー、魔法、ロボット、SF、変身ヒーローその他いろいろ盛り沢山ワクワクする楽しいものが全部詰め込まれた、とても贅沢な小説です雑多なようでいながら細かいところまで綿密に作りこまれていて、しかし話の運び方は大胆なので、読んでいて飽きることがありませんすでに完結しているので、確実に最後まで楽しむことが出来るのも魅力かと思います壮大な世界とストーリーにどっぷり浸れる名作なので、ぜひ読んでみてください
今まで私が数多読んだファンタジーの中でも、この作品は最良のものの一であり、上質の洋酒を思わせる。 素晴らしく精緻に組み立てられた世界は、それに相応しい格調高い文章と相まって、手触りやにおいさえ伝えてくるようだ。 『魔』への迫害に対する反抗、というのはテーマとして目新しくも無いが、非類型的な知性持つ複数の魔の存在が規定され、各々の思惑で動く点で捻ってある。 また商業作品でさえ怠りがちなことだが、対峙すべき存在にしっかりと血肉が与えられ、その考えが理解できるのも大きな美点といえよう。 近代を思わせるスチームパンク風の世界で、強いが制限も多い魔法と、頼もしい意思持つ霊剣と、不思議な響きをもつ登場人物たちの折りなす物語をご賞味あれ。できれば夕方から夜、一人静かに。風格と秘めた熱さ、少々のケレン味に遊び心もどうか楽しんで。