ぺスノート ~このノートに名前を書かれた人間はペス~ 完結日:2016年8月28日 作者:どらねこ 評価:★★★★☆ 3.9書き込まれた人間はペスになってしまうノート――ぺスノート。人間界にこの奇妙なノートが現れてから数年が過ぎた。 世界人口の6割がペスとなった世界で、それでも人々は変わらず日々を過ごしていく。 ヤマトもそんなごく普通の人間の一人であった。 ただ一つ、彼がペスノートを持っているということを除いては――。 話数:全4話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ペス ぺスノート 大学生 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
ぺスノート ~このノートに名前を書かれた人間はペス~ ────通常、そんなノート、使うわけがない。 しかし、人間、精神の変化により行動も変わる。大切なものが理不尽になくなった時、そして自分もソレと同質の力があった時、人は、その壊れた心で一体何を思うのか。 所でサイコホラーというものは少なからず作者にそのような気持ちが無いと書けないものだと私は考える。つまりこの作品のさくsyやあ、僕はペスだよ
ノートの設定のみ某有名な作品のパロディですが、作風・内容共により奇怪な物となっています。読み始めは「ペスって何!?」という好奇心からでした。話の展開も早く、「え、えっ?」と思う間に終幕まで駆け抜けていきます。この作品には随所に「ペス」という存在が出てきますが、自分の大切な人を「ペス」に目の前で変えられた主人公には思わず感情移入してしまいました。その後の展開もまさにサイコホラー。ハッピーエンドと言いきれない、不思議な切なさの残るエンディングも尚良し。自分の悪ふざけや一時の楽しさの為に他者を貶める行為。本当に大切な存在は、居なくなった時によりその存在感を認識させられるという事。まだまだ暑い日は続きます。皆さまも日常を振り返りつつ、ぜひ一度ご愛読されてはいかがでしょうか?