評価:★★★★☆ 4

彼は、悩み苦しんでいた
上手くいかない仕事
上手くいかない人間関係
上手くいかない生活
何を到達点に生きているのか解らない自分

ある日、仕事で大きな失敗をした彼は夜の公園で自分の人生を振り返る
物心が着いた頃に、両親と呼べる人はもう居なく
肩身の狭い施設での暮らし
それでも、強く生きていけば
必ず「幸福」への道を歩んでいくのだと
縋る様に
しかし、信じて
真面目に
真面目にただ、生きてきた

「或いは、人生なんてものがこんなものなのかもしれないな」
寂しそうにそう呟く彼にある男が話しかけてきた

「いいや、人生はそう悲観するようなものじゃないぜ」
背の丈190㎝、痩せた輪郭には表情が見れない程深く大きい帽子
夏場だと言うのに、古緑色のコートは余りにも不自然だった

「あんたの不良品の時間。修復しに参りました」
それが、この不思議な男
「時間屋さん」との出会いだった。


話数:全52話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象