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「真に価値のある天才はこの世に私一人で充分だ」
西暦二〇二〇年 七月二三日。
稀代の科学者ドレイク・ドラゴンの宣言とともに世界は変革を遂げた。
――パテーマ粒子。科学者ドレイク・ドラゴンが発明し、世界中に散布した粒子。
それは人の『価値観』を根底から覆す粒子だった。
努力・根性・友情
この日を境に世界で、ある種の価値観は統一された。努力もなく、根性もなく、友情もない勝利というものは認められず、才能という名の宝は緩やかに埋もれていくことになる。『天才』と呼ばれる者たちが虐げられる世界。
西暦二〇二〇年 七月二三日、この日の出来事を彼の名前から『龍の革命』と呼ぶようになった。
それから一五年後。
西暦二〇三五年 四月八日。
『天才』の一人、無灯有機が聖央学園高等部で迎える二回目の春。とある事件の調査で編入してきた転校生・紫丈騎衛瑠との出会いから、――この物語の幕が開く。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり