評価:★★★★☆ 4.1
傭兵部隊ハウンド。軍にすら匹敵する業界最大手の民間企業は、世界中で戦争を引き受けていた。イブキは、そんな企業に新入社員としてやってきた少女。一見するとただの子供でしかないイブキだが、彼女は国籍も経歴も一切不明の謎の存在だった。
*別作品扱いで改訂版の更新を始めました。以前置き換えで済まそうとしてた時に1~2話目までを1話に詰め込んだので、ナンバリングに欠番が出ています。話自体は1話から3話に読み進めていただいて問題ありません。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
なんとも想像力をかき立てられる、そそるタイトルである。この物語の主人公、イブキは幽霊などとは縁もゆかりもなさそうな快活な少女。「ダンソウ」とはなにか? 「ゴースト」とはなにを指すのか? 意味深なタイトルに興味を持ったなら、もう読むしかない。 民間軍事会社を軸に物語は進み、そこに食堂の娘レベッカに巻きこまれた事件がきな臭さを運んでくる。良い奴もいる、悪い奴はもっといっぱいいる。失敗を重ねてへこんでしまったイブキを応援したくなったり、へこました連中の気持ちも理解出来ちゃったり、読んでいてこれほどもどかしくなる小説もないだろう。巨悪は反吐が出るほど最悪を極めてくれるし、止めは初っ端から登場する謎の少女。正にごった煮、なんという美味しさなのだろうか。 欠点らしきものを上げるなら、気軽に読むには長すぎるということか。だが、それはイブキの活躍をたっぷり楽しめるということ。実はそれ、ご褒美なのだ。