評価:★★★★☆ 4.2
中二病を悪化させて、現在進行形で高二病を患う男・青山 晶(あおやま あきら)に突然、妹ができた。彼女の名は蒼樹(あおき) メメ。父親の再婚相手の連れ子さんである。メメは兄の繰り出す妄言や奇行の数々を、持ち前の素直さで真面目に受け止めてしまう危険な存在であった! 世界の命運を握るはずもない普通の物語が、いま幕を開けようとしている……! (今んとこ)ツッコミ不在の中二病人情劇。
その他要素
注意:全年齢対象
完結日:2016年10月10日
作者:山田遼太郎
中二病を悪化させて、現在進行形で高二病を患う男・青山 晶(あおやま あきら)に突然、妹ができた。彼女の名は蒼樹(あおき) メメ。父親の再婚相手の連れ子さんである。メメは兄の繰り出す妄言や奇行の数々を、持ち前の素直さで真面目に受け止めてしまう危険な存在であった! 世界の命運を握るはずもない普通の物語が、いま幕を開けようとしている……! (今んとこ)ツッコミ不在の中二病人情劇。
コメディ風の恋愛(?)小説です。主人公に突然義理の妹ができるところから話は展開してきます。永らく中二病を患い、高二病へとシフトしていた主人公。その主人公を妄信して中二病をひた走る妹。そしてこれまた個性のある隣の幼馴染の乱入。絶妙に掛け違っている三人のドタバタ劇はとどまるところを知りません。あえて突っ込み役を設定しない作者の技量にも感服。三人へ突っ込みを入れ、そしてニヤニヤするのは画面の前のあなたの役なのです。作者の独特なセンスが詰め込まれた良作だと思います。
この物語は中二病患者の青春活劇だ。中二病から高二病へと進化を続ける主人公を取り巻くキャッキャウフフな環境は(義理の)妹・メメちゃんの登場により冒頭から物語として動き出す。兄妹の過去と現在が交錯し、主人公は個性的なキャラクター達と共に成長していくその様は、まさに青春物語の王道を行くもの。ぶっちゃけ本作のメインヒロインであり主人公の(義理の)妹・メメちゃんがピュアピュア可愛い。それだけで読み進んでいける。元患者の読者は背筋をソッとなぞられるような感覚を覚えるかもしれませんが、一読の価値ありと思います。EROGEは良いものだ…
これは、『過去』、中二病だったアナタに。『現在』、中二病のアナタに。そして『将来』、中二病になるであろう、アナタに。是非とも読んで欲しい物語だ。身に染みるだろう、想像するだけで恐ろしい『過去』の自分。共感するだろう、同志を見つけた『現在』の自分。憧れるだろう、〈闇の力〉を振るう『未来』の自分。それはきっと、時を超えて『我々』を捕らえて離さない、自分だけの『世界』の魅力なのだ。恥ずかしがる必要はない。アナタは、創造の神の愛し子なのだ。躊躇する必要もない。『我々』は同志を歓迎する。さぁ………読むが良い。これは──────あり得たかも知れぬ『アナタ』の物語だ。
ちょっとした隙間をみてニヤニヤしたい方いませんか? あるいは、痛々しい主人公をみて、あ、こいつwwと笑いたい方いませんか? そういった方がいましたら、ぜひとも少しよんでみてください。 話の内容については簡単です。 中2病が患い、高2病状態の主人公に、義理の妹ができました。 その妹が、高2病の義兄のいう事を信じてしまうから大変に。 さらに、関わってくるテンプレ異性のお隣さんの幼馴染。 さくっと読めて、軽く笑えるお話しとなっています。 もう少しで終わるようなので軽い気持ちで読んでみるのにいいと思います。