評価:★★★★☆ 4.2
この世界は超能力者同士の殺し合いが激しい異世界である。
自身の征服欲と破壊欲を満たす為に、世界を破壊する事を目的とした組織『ダート』を結成し、同じような邪悪な能力者を集める、魔女ルブルとメイドであるメアリーの二人の能力者。
彼女達は世界の均衡を守ろうとする能力者達のギルド『ドーン』に宣戦布告をする。
そして、あらゆる能力者達が集い、二つの組織が世界の破壊と世界の秩序を巡って、戦いが繰り広げられる。異世界において世界中が破壊される、残酷な異能者バトル、開戦!
パブーにも載せています。よければ、ダウンロードしてくださいませ。
http://p.booklog.jp/book/98862
話数:全80話
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
最初のセルジュという人物の紹介部から、独特の世界観バリバリで、一度引き込まれたら引き返せない凄みのある作品です。主人公達が正義でもなんでもなく、むしろ世界を破滅させるための集団で、其々が悍ましい魔族のような設定と能力を持っている所が僕はとても好きで、特に引き込まれてます。特に謎に満ちながらも、この小説の世界観を司ってるかの如く、セルジュ達をとりまとめてる?ように僕は感じてるメアリーは圧巻の魅力です。是非みんなでこの世界観に浸って、ツイッターなどでこの小説の事で盛り上がって談話してみたいと思える作品です( ^ω^ )まだ序盤ではありますが、ゆっくり読み返しながら堪能していきます!!
とくに女性キャラクターが魅力的な作品だと思います。メアリーか特におぞましいです。まさに女性の嫌な面を結晶化したような存在。ルブルがまだ超越した感じがする。さして強くなさそうなのに。ほんとうに違反通告ぎりぎりな作風なので読んでてハラハラする(汗)まさに耽美版ハンター✕ハンター。また読みにいきます!!!
この作品のウリは巧みな文章が織り成す残酷描写。それを不思議と耽美に紡ぎ出し、読む者を引き込んでいく不思議な力があります。SAN値を削られつつも、その甘美にのめり込んでいく…まさにそんな感覚を得られます。R15指定の作品は色々読んできましたが、これは語彙を失うほどに感動させられました。そして、独特な世界観。不思議と背徳的な主人公側に惹き込まれ、感情移入させられます。しかし、決して下品ではないのです。この美しさとキャラクターたちの魅力…こんな素晴らしいものを書かれる作者様は、ただ者ではないなと感じさせられました。この世界に足を突っ込めば、あとは溺れるままどっぷりと浸かっていけることでしょう。これぞ求めていたゴシック×アクションです。
この作品は、剥き出しで、抜き身の人間賛歌だ。 この作品の凄惨な描写も、登場人物も受け入れがたいものがあるかもしれない。 だが、私達が生きている世界に在る『凄惨』は、徹底的に認識されないようになっている。 『凄惨』は黙殺され、モザイクをかけられ、猛烈に防臭され、モルグにぶち込まれた。蒙昧とした我々が『在って然るべきもの』に顔をしかめているだけだ。 そして、『私』の『全て』を理解し、受け入れてくれる人間とて、ほぼ存在しえない。健全な人間関係というのは、互いに折衝し、妥協し、場面場面で仮面を付け替え、折り合いを付けている、それだけのことだ。 誰しもが違う孤独を抱え、時には他者の価値観を踏破してでも一握の希望を求めて彷徨っている。 そんな彼らと現実世界の我々、一体何がどう違うのだろう。 『黒死病の天使』は、そういう物語なのだと思った。