きみの黄泉路に花はない 完結日:2016年9月27日 作者:味醂味林檎 評価:★★★★☆ 4.3魔族と人間が共に暮らす世界――魔宝石と呼ばれる宝石を燃料として、蒸気機関や自動人形《オートマター》の技術が発達したレイファン王国。路地裏暮らしをしていた孤児アウル・アシュレイは探偵アーロン・フェアファクスに拾われ、彼のもとで暮らすようになる。助手として探偵の仕事を手伝う中で、さまざまな自動人形と出会い、彼らの起こす事件に関わっていく。 話数:全45話 ジャンル:アドベンチャー スチームパンク 探偵小説 異世界ファンタジー 異能バトル 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少年魔族 時代:未登録 舞台:異世界 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 自動人形 魔法 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
洗礼された文面、練り込まれた世界観に感動すること間違いなし!一つの章で一体の人形にスポットを当てているのですが、その人形たちが魅力的で彼らと触れ合い成長していく主人公がとてもかわいいです。少しずつ大人の階段を上りながら強くあろうとする彼を応援したくなります。人間とは、魔族とは、そして自動人形とは……。心の在り方に悩む全ての人種と人形が織りなす物語は切ないのに美しいです。
人形や機械の心を描いた作品というのは数多いが、この作品はそのなかでも特に心の在り方が美しく描かれている登場する人形一体一体それぞれに存在意義となる命令と、そことは別に育まれていく小さな心のいじらしさがある人と同じように心が広がり、恋愛感情まで抱くような人形までいるひどく純粋なのだ。それがゆえの美しさか。各々がどう成長していくのか楽しみながら読んでみてほしいあとハーピストルは美人です
この作品はただ主人公の成長するだけの物語ではありません。人形は果たしてただの道具なのか?それとも意思のある一つの命なのか?それを考えながら読んでいくと面白いと思います。だいたい1つの章で6話ほどの内容です。しかし、話数としては短いかもしれませんが、きちんと濃い内容が詰まっているので読み応えは十分あると思います。ほのぼのとした物語かと思いましたがシリアスな面もあり心が動かされることが結構ありました。人と人だけでなく、そこに人形という特別なものが加わったことでとても良い味がでています。魔族と人形という少し変わった存在がいる国の物語、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。