評価:★★★★☆ 4.1
異世界に勇者として召喚された俺は、使えるスキルが無くて【処分】された。
だが俺には1つ隠しているスキルがあった。
その名は【憑依】
自分を殺した相手の体を乗っ取って支配する力だ。
俺はこの力を使って俺を殺したヤツ等に復讐し、異世界で好き勝手に生きてやる!!
無責任憑依ファンタジー開幕!!※本作はカクヨム、アルファポリスでも掲載しています。
話数:全132話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
勇者召喚、それは卑劣な王国が用いる尖兵召喚儀式!異世界から呼び出された勇者たちは、騙された上使い捨てらてるのだ!主人公は、スキル「 憑依」を駆使し、悪しき王国を討つ!◆ただし上記の流れは8話位でしゅーりょーする。この作品の魅力はポンポン発生する憑依によって起こる、ジェットコースター的高速展開である。次々に起こる問題やイベントを、憑依で動き回る主人公がウルテク連打で処理していく様は笑いと台無し感を等しく提供してくれる。(あれだけ格好いいキャラになっていた土の四天王…)また主人公周りに絞った描写はスピード感を生み、飽きることなく読み続ける事が出来る。その上、良い感じに完結するのも見事である。滞れば淀むのは、水も世界も、人もSSも等しく同じ。風に流れる塵の如き主人公の旅路、とくとご覧あれ。
自分を殺した相手に憑依するというスキルを最大限に生かして活路を開く物語。 一行で説明すればまあそれだけなのですが、メインタイトルが空気にならないよう執筆するというのは非常に難しいもので、こちらの作品はそれを見事に成し遂げているのであります。 殺されて憑依を繰り返す事でそれまでの肉体が持っていた記憶を引き継ぐというアイデアは、この作品のスパイスでもあり、一種のガジェットとしても機能しています。 また、話数が進むにつれて殺害方法も予想外なものになっていき「次は誰になるのだろう」というある種シニカルな楽しみ方ができます。 一風変わったファンタジーを楽しみたい方へ。 世界観のブラックさも含めて、おすすめです。