評価:★★★★☆ 4.2
異世界での第一日目。
私、宮澤沙耶はどうやらセリにかけられていた。
隷民という不自由な身分に突然落とされ、買い主である善良な男の術屋で働き始めた私。同じ時期に日本から来た巫女姫と崇拝される女子高生の存在を知った時、運命が動き出す。荒波に襲われながらも懸命に異世界で生き抜く私のストーリー。
話数:全66話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
完結日:2016年10月23日
作者:岡達 英茉
酔っ払っていたら異世界に引き込まれた主人公しかも運悪く奴隷に!助けてくれたのは一癖も二癖もある魔術屋のあるじ。かと思いきや神殿から神官長が迎えに来て…という所から始まる甘く切ないラブストーリーです。後半になるにつれ胸を締め付けられる展開が多く、非常に胸きゅんさせられました。ラストは予想外の顛末に胸を締め付けられる思いにもさせられます。
(さっきまで飲んでいた酒が無くなっている?!)と思っているうちに、奴隷商人に捕まってしまった主人公。運良く(?)買ってくれたのは自称『38才』の術屋のお兄さんだった。店番と家事をしながら、少しずつ世界の仕組みを知るにつれて―――彼女はある疑問を抱く。(この人は、とんでもないチートなのでは……?)どうして私はこの世界に来たの?どうして貴方は私を助けてくれたの?あなたは一体何者なの―――?徐々に明らかになる真実に、彼女は何を思うのか。『黄金の中庭』それは遠い日の、輝かしい約束。色褪せない、悠久の想い。
一見意味不明なタイトル。どういう意味なんだろう?読み進めていくうちにそこに込められた意味を知り、切なくなりました。始めは軽いノリで始まるこの物語は、主人公サヤが異世界のことを知るにつれて、転移した原因、長年悩まされている夢の正体、異世界に存在する巫女姫という存在について明らかになっていきます。そこで出会った人たちの出会いと別れ。そして愛と死。成長。主人公サヤが苦難を乗り越え、一人の大人の女性として成長していく姿にとても感動しました。中でも死についての描写は読者に並々ならぬ悲しみをもたらし、その圧倒的な文章力で一気に最後まで読破させられることでしょう。異世界転移の恋愛小説です。ここではこの作品の魅力を伝え切れませんが、完結しているうえ66部と比較的簡単に読むことが出来ます。興味のある方は是非読んでみて下さい。お薦めします\(^^)/