空飛ぶクジラはやさしく唄う 完結日:2010年5月9日 作者:野鶴善明 評価:★★★★☆ 3.8ある冬の日、初恋の人だった遥と別れた佑弥は思い出がつまった駅前通りへ散歩に出かける。純粋に愛そうとすればするほど、自分を見失ってしまった遥。そんな遥を支えてあげられず、彼女を悲しませてしまったと悔やむ佑弥。佑弥は、やさしさゆえに別れるよりほかなかったふたりの愛を振り返る。ほんものの恋愛とはなんだろうと。愛することの意味はなんだろうと。 話数:全18話 ジャンル:恋愛 純文学 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 中学生 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:シリアス切ない 展開:未登録 その他要素 ほんとうの愛ってなに やさしさ らぶえっち 初めての別れ 初恋 大学生 涙 注意:R15 悲劇 なろうで小説を読む
純粋に愛そうとする主人公とヒロインの姿に胸を打たれる。ひたむきに愛そうとするがゆえにやさしさが生まれ、純粋に愛そうとするがゆえにせつなさとはかなさが生じるさまを繊細なタッチで描いている。これは、ほんとうに大切なものを追い求める人間の「こころ」を描いているともいえるだろう。こまごまとした感情という名の「神経」を描いた小説は多いが、真の愛という「こころ」を描いた作品はそれほど多くない。本作品はこころを描いた純文学純愛小説だ。