一等星からの侵略

　宇宙人がやってくる。人類がキーカサス人なる宇宙人と接触すること十数年。宇宙からの技術は、食品、建設、医療、軍事に至るまで人類の生活を支え始めている。未来の力を提供してくれた宇宙人を歓迎したいと、人々は期待に胸を膨らませていた。
　そんな恋い焦がれた人類に、突きつけられたのは圧倒的な破壊と侵略だった。宇宙人は大船団を率いて世界中を侵略した。宇宙人の支援を受け成長した巨大企業「ＷＡＰ」本社がある日本は徹底的に破壊され、東京は壊滅する。
　折しも侵略と同刻、世界中に６つの生命体が宇宙より飛来する。その内の一つが宇宙人に襲われていた大学生の幸太を救った。リッキーと名乗る生命体は、どうもボーリング玉に手足が生えたようにしか見えない。混乱する幸太は未来から来た少女、春との出会いによって侵略者はドドドルネン人と呼ばれる別種の宇宙人であること、地球を救うためには残る５体のリッキーの仲間とそのパートナーを集めることが必要だと知らされる。
　幸太たちは人類を救うためドドドルネン四天王と戦闘を繰り広げるが、守るべき地球もまた、宇宙人に対し攘夷派と恭順派で大きく二分していた。必ずしも賛同を得るわけではない幸太たちは、自らの行いに対し葛藤する。この状況を作り出し、裏で糸を引いていたのはドドドルネン人が参謀ドドド・チューイングであった。チューイングの策謀と四天王の武力により６人は離れ離れになるも、イタリア、アメリカと世界中に散らばったリッキーの仲間たちが、それぞれのパートナーを見つけ、死や裏切りに苦しみながらも敵宇宙船団を撃破していく。
　劣勢に立たされたチューイングは、６人の力を分裂させるため、ウイルスを蔓延させ、反撃に出る。幸太たちはワクチンを得るため敵空母に潜入した。圧倒的な力の前に追い詰められる幸太たち。一つになった６つの力が、ドドドルネン人を破り、世界に平和をもたらした。