被り笠とお稲荷様 完結日:2017年1月2日 作者:雨乃ジャク 評価:★★★★☆ 4あらすじ 腰に歪な刀を差し、旅を続けている青年は 師匠に託された言葉を喋るキツネと一緒に町を巡りまわる 世界に隠れ潜む「怪奇」を斬るために………。 たぶん、血と肉と尻尾のほんわか(?)和風ファンタジーです。 話数:全12話 ジャンル:アドベンチャー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 バトル 人外 伝奇 冒険ファンタジー 和風 日常 鬼 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
和風ファンタジーであるこの作品をそのまま読むと、少し面を食らうかもしれない。ほのぼのとしている前半と異なり、後半は血みどろなバトルシーンにかなりの力を入れている。一つ一つの文章に躍動感があるため、最初からクライマックスとでも思えそうなバトルが続く。ストーリーはどことなく淡泊だが、そこが逆に小難しいものとは違って一気に読める作品となっている。お手軽と言うと失礼だが、読み手に苦しい思いはさせない。主人公たちには明確なキャラづけと特徴的な言動があるため、ここも読んでいて頭の中がこんがらがることことがない良い点だ。和風ほのぼのファンタジーと思わせきや、なかなかのダークさを持つこの作品は、気軽に読める程よい重さである。