評価:★★★★☆ 4.3
我が家は兼業のお米農家です
楽しくもあり、大変でもあります
でも、なにがどう大変で、どんな楽しさがあるのでしょうか?
TPP法案などで、いろいろ各方面から注目を集めていますが
どうも、イメージばかりが先行しているような気がしていました
現代稲作農家のすがたのひとつにすぎませんが
皆さんに知ってもらいたくて、ふでをとりました
1話あたり2000文字〜3500文字、全18話、のんびり運行エッセイです
※ noteさんのほうに、移植をはじめました タイトルは『 おこめのおはなし 』となっております
内容はかわりません 誤字脱字を潰した程度です
話数:全18話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
今日は何を食べましたか? 和洋中、いろんなバラエティに富んでいることでしょう。けれどきっとどこかでお米を口にしているのではありませんか。そのお米、どんな風に作られてどのようにして私たちの元へ届いているかご存知でしょうか。こちらは兼業農家である作者様による、農家さんならではの切り口のお米にまつわるエッセイです。ほのぼのとした日常から日本の農業を取り巻く現状までが、柔らかな口調で綴られています。何人もの方がレビューをお書きになっているこの作品。それでもやはり自分も紹介せずにはいられません。お米を食べながら、お米の向こう側にある問題について考えてはみませんか。
農家、と聞いて皆さんはどう思いますか?キツそうだなと思いませんか?そうですよ!キツいんです。楽な仕事はありませんが、農家はキツい上にビックリするほど儲からないんです。だから兼業なんです。コンビニにみなさん行きますよね?おにぎりコーナーはあります。でも今や小麦から作られた美味しそうな惣菜パンが幅を利かせていませんか?ここで私達の主食はお米からパンに変わった。そう考えますかね。違います、お米です。お米、味噌汁、青菜にお魚これだけ摂ってれば健康を維持できるんです。和食です。給食を思い出して下さい。揚げパンは美味しかった。ラーメンは美味しかった。でも、一番美味しかったのカレーライスじゃないですか?ライス、お米です。お米を作って下さっているのは今や高齢化しつつある農家の方々なんです。KEYさんは誠実です。真実と現実を端的に書いて下さっています。後は読んで下さい!
兼業米農家の作者の方が綴るリアリティーに溢れたエッセイです。 「日本の米農家は儲からないんだろうな」とぼんやりと考えていた僕ですが、このエッセイで具体的な数字、農家の人の想いといった事実を目の当たりにし、想像以上に厳しい米農家の現実に閉口しました。 作者の方も述べていますが、まずは事実を知ることから始めなければならないな、と感じました。イメージだけで物事を語る危険さを感じざるをえません。 教養を身につけられるという意味では、新書を読んでいるような感覚で読める作品です。他方で、新書にはないあたたかさがこの作品にはあります。 同じ日本社会の構成員として、ぜひともこの作品を読んで欲しいと思います。 日本の農業の在り方について一緒に考えましょう。
我が家は江戸の頃からずっとサラリーマンなので畑も田んぼも持ったことがありません。農業の大変さは、話に聞くだけです。しかし「何が大変なのか」具体的にわからないままでした。その答えの一部が、ここに書いてあります。考えるきっかけになりそうなことが書いてありました。知らないこと、馴染みのない単語だらけで、とても興味深かったです。うちはみんなお米大好きで、パンより米派です。近所のお米やさんで配達してもらったお米は本当に美味しい。この美味しいお米をずっと食べていたいと思いました。
日本人の原風景とも言われる『田んぼ』それは、やはり日本人の遺伝子にも刷り込まれているだろうお米に根差したのかもしれない記憶。でも、実際お米ってどうやって作るの?農家の方達はどうやって田んぼで作業しているの?そんな疑問を、実際の体験から語ってくれるとても読み易く分かり易いエッセイです。嗚呼、また米が食べたくなります。レッツ炊飯!
10数年前まで、東北の田舎で同じく『兼業農家』だった実家。コメ作りは儲からない。やはり、農家離れはエッセイからも理解できます。TPPやら、某政治家たちも農政改革を始めてきました。私は違う業界ですが、政府(某省庁)の圧力に屈してしまった業界です。今、日本の業界は農林水産業、医療福祉、経済IT産業、など全て衰退へ向かっています。エッセイの通り、原因は政治・時代背景や地元の要望が昔と変わった、儲からない、後継ぎがいない、など複雑に絡みあっています。一概に何が原因とはわかりません。日本の原風景やゴハンを食べれる日がなくなるのは、そう遠くないのかもしれません。某アイドルグループが農業をやっていたり、外国人がTOKYOでなくて田舎の原風景の暮らしに興味をもったりと、必死の抵抗は続いています。日本のあり方の問題提起として、非常に興味深いエッセイです。是非御覧ください。
お米を作るというのは、予想以上に大変な事でした。普段私達は、ただ食べるだけ。作りはしないけど、食べるだけです。でもちょっと待って下さい。作る側は、どう思っているのでしょう?日本の食卓には欠かせない白いお米は、常に農家の方々が手間暇かけて作り上げています。だからこそ、美味しいのだと思っています。私は1日最低1回は白いお米食べないと、暴れます。それだけ我々にとってお米は大切な物であり、それを作る彼らはとても偉いんだと思います。農家の方には、頭が上がりませんね。
田んぼというものは、歴史の面でも、生態系、それに経済面でも非常に特殊なものです。 まず歴史、江戸時代は石高、米の収穫量に応じた面積を幕府から与えられ、そのままその大名の実力になります。 次に生態系、常に水に満たされた場所には蛙やザリガニ、昆虫、様々な生き物の住処を提供します。 それから経済面。スーパーで売られているお米と同じ額を農家は支給して秋以降は豪遊三昧か? 当然違います。流通過程で人件費輸送費保管料が発生してあの値段です。原価はまさしく雀の涙ほど。 それでも額に汗して獲れたお米は、格別の味です。そのまま味わうもよし、丼物やカレーなどを支えて余りある実力をどうぞ。 余談、新聞でコメとカタカナ表記なのは米=アメリカと区別するためでしょう、おそらく、多分(弱腰)。
お米を作る農家の皆様に私達の生活は支えられています。ですが、私達は普段食べているお米やそれを作ってくださっている農家の方々についてあまり知りません。 このエッセイは兼業農家である作者様の視点から田んぼが側に有る生活の愉快なイベントや、現在の日本の農業を取り巻く現状についての解説を、生き生きとした筆致で描く作品となっております。 一話あたりも決して長くはないので、サクサク読めます。少しこのエッセイを読んでお米について知識を深めてみませんか?