ある冬の日に 完結日:2016年12月23日 作者:デリリウム・トレメンス 評価:★★★★☆ 3.8 ある冬の日に、父が息子に語った初恋の話と、ある娘と若者の愛の物語。 この物語を、2016年CWCの鹿島アントラーズと、「季の美」と吉田君にささげます。 話数:全5話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 本の紹介 童話 鹿島アントラーズ 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この物語には謎が多い。この物語は、冬が嫌いな少年に女性が語った冬の奇跡の話です。女性は少年に語る。とある青年と娘のことを。冬が終わらなくなった世界で、青年は冬の女王を探していた。凍え死ぬ寸前の所を青年は娘に助けられる。そして、ついに冬の女王を決める時がやってきたのです。候補は二人の少女だけになります。一人は青年を助けた少女。もう一人は見知らぬ少女。青年は見知らぬ少女を選びます。その青年の選択は間違いであり、青年は鹿の姿にされてしまいます。青年はなぜ間違えたのでしょうか? 謎が残ります。それにどうして女性はこの話を冬が嫌いな少年に聞かせたのでしょうか?至る所に謎が散らばされている。読書は考えることである、と私は思う。この作品は、自分の考えた話の意味を語り合うことができる作品です。
いや結局、この物語の厳しい寒さの冬は終わっていないのだ。なぜなら、若者は間違ってしまったから。ただ冷たいだけの、凍えるだけの冬を選んでしまったから彼は自分だけの冬を選ばねばならなかった。人にとって、その人だけの冬とは何なのだろう?私にとって冬は、愛しのダーリンとコタツでみかんであると私は解釈しているのだが、もしかしたら、作者様の意図は他のところにあるのかも知れない。そこは、貴方がお読みになって確かめてほしい。