評価:★★★★☆ 4.3
ダンジョンを経営することになったはいいものの、ダンジョンは極貧状態。モンスター一匹すらまともに生み出せないような状況にあった。
ならばモンスターは自分!トラップは自分!ついでにダンジョンに眠るお宝も自分!
戦えダンジョンマスター、働かざる者経験値を得るべからず!これは異世界人の侵略によって元居た世界を失った女子高生が、世界を取り戻すためにダンジョンで戦うダンジョンマスターをやる話です。
*主人公は特に罪の無い人でも積極的に殺しますので苦手な方はご注意ください*
話数:全135話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
なろうでよくある悪役ものであり、知謀ものであり、ダンジョンもの、インフレものであり…しかし、完成度が高い。最初から最後まで「目的の為に殺し尽くすという」スタンスを貫き通している。障害となり得るから、リソースとなり得るから。殺すことを愉しむが故に躊躇いのない外道主人公ではなく、ひたすら目的の為に一切の躊躇なく殺す。約束も何も関係なく殺す。嘘だって平然とつくし、情にだって訴えかける。しかしそこに愉悦はなく、ただただ目的に向かって邁進出来ていることにだけは喜ぶ。経緯を考えれば正しく外道という他ないにも関わらず、異常なまでにブレない信念に応援したくなる主人公でした。そんな外道行為をしつつも仲間たちに対しては女性主人公らしい優しさを持っており、血生臭い中にもほっこりする様なやりとりもあり、緩急のバランスが良かったです。
主人公を一言で言うのならば『名悪役』これに尽きる。決して揺るがない信念と目的を持ち、その目的の為ならば、いくらでも非情になれる主人公。身勝手な異世界人達に奪われた自分の世界を取り戻すという最終目的の為には、ダンジョンで大量の人々を殺して、世界再生の為のエネルギーである魂を集める必要がある。だから、殺す。誰でも殺す。なんでも殺す。善人も、悪人も、冒険者も、騎士も、貴族も、王族も、悪魔も、精霊も。平等に全て殺し尽くす。一切の容赦も躊躇もせずに。少し違いますが、少年マンガとかのラスボスを主人公にしたら、こんな感じなんじゃないかと思いました。戦う、倒す、強くなる、というお約束もしっかりしていますし、なろうでは希少な、完成度の高い『ラスボス系悪役主人公物』です。なろう系テンプレ主人公に飽きた方や、悪役の魅力や刺激にどっぷりと浸かりたい方におすすめします。
罠を仕掛け、冒険者を誘い込み、戦って、レベルアップするダンジョンマスター物です。要約すると以上なんですが、この小説の魅力は間違いなくヒロインにあります。何よりもその知性。感想欄には共感できたという感想も多いのですが、はっきり言って私は共感どころか、驚嘆しっぱなしでした。説明されればなるほどなんですが、え?なんで?という行動が多く、このヒロインの行動が先読みできる方はI.Q120はあると思われます!また、普段の行動が優しいのも良いですね。モンスターたちへの愛情がいっぱいです。冒険者と戦うときは冷酷なのに、モンスターたちには優しい。そのギャップに萌えてしまいます。もちろん、ダンジョンマスターとしてのスキルもどんどん獲得して強くなってはいくのですが、敵の方が優れたスキルを持っていることさえあり、スキルで優位を保ち圧倒するような一方的な戦いには絶対になりません。まずはご一読を!
とにかく主人公が突き抜けています。元の世界を取り戻す、その為にできることは何でもします。人殺しは当たり前、それが善人か悪人かは関係ありません。大事なのは魂の量であり、多ければ人間じゃなくても構いません。殺せるものを殺す!その為にダンジョンを運営し、時には誰かのダンジョンを攻略しながら、世界を都合の良いように動かしていきます。何より素晴らしい点は、主人公が決して最強でも万能でもない所ですね。物語が進めば滅茶苦茶強くなりますが、それは全て知恵と努力の賜物です。序盤は本当にひもじい状態から始まりますし、純粋に戦えば戦士一人にも勝つ力はありません。そこを知恵と勇気と壊れた倫理観で乗り越え、次第に世界中の脅威になっていく様は爽快です。文章も読みやすく世界設定も分かり易くて良かったです。もちもち物質さん、素晴らしい作品をありがとうございました。
レビュー初心者が頑張ってまとめます! この小説はここが違う!1.主人公が強い! 直接戦う! 直接殺す! こんなに強いダンジョンマスター見たことねぇ!!1.主人公が賢い! 頭の良い主人公が! 他が持ってない情報を独り占めして! めっちゃ考えて動いてる!!1.主人公が狂ってる! 読めば読むほどわかってくるよ、あっこの主人公狂ってんな、って! 説明難しいので諦めます! 大丈夫、ちょっと読めばわかるよ!!以上!簡潔にまとめました! こ の 作 品 は こ こ が 違 う!!
滅ぼされてしまった世界の為に、ダンジョンで滅ぼした異世界の人間達の魂ポイントを吸収する為情け容赦なく殺し尽くして世界を取り戻そうと奔走する話です。 評価されるべきと考えるのは主人公の説得力の高い演技力とそれを活かす作戦です。作中で最も多く殺した手段は演技と言えるでしょう。 また他作品のダンジョンものでは使い潰されることの多い雑魚魔物ですが、殺されてばかりの雑魚が多くいても無駄だと少数精鋭で、魔物がやられないように工夫し強化しています。 そもそも初めから強力な魔物はなく主人公を支えるのは様々な手段でひたすら強化された続けた自軍最強の無機物系無口雑魚魔物達です。一切喋らない魔物達ですがとても愛くるしい動作に癒されます。 ダンジョン設定もよく考えられていて、それらの素晴らしい秀逸な発想には何度も驚かされました。僕もいつかこんな小説を書きたいです
タイトル通りです。ダンジョン物でよくあるモンスターを使って自分は安全なところから敵を倒す。人と仲良くして襲われないダンジョンを目指す。そんなことはしません。(断言)人を殺して魂をためるのは、自分の体でもできるよね?ということで、前衛に立って戦うダンジョンマスターです。おすすめ武装はスコップ。人と友好関係を結ぶのかな?って思うこともありますが、基本不意打ちしたり、ほかの目的のためだったりなので、慈悲も容赦もなく殺し切ります。人に優しくないダンジョン物が読みたいあなたにおすすめの作品です。
人類と仲良くしないダンジョン物異世界人に侵略され、地球は主人公以外滅ぼされてしまい、なんとか生き延びてダンジョンマスターになった主人公は、ダンジョンの機能で地球を復活させることができることに気づきます。地球復活を目指して、主人公はダンジョンの養分である魂の回収のために、異世界の人を殺して殺して殺しまくります。文章は淡々としていてサクサク進み、難解な表現などもないのでとても読みやすいです。それでいて、感情もきっちり描かれています。かなり面白いです。ぜひ読んでみてください。
相変わらずエグいです笑人が死にまくりです。マリーなんとかの壁が出てくる作品やゴキな怪人が出てくるSF漫画に匹敵します。まさに魔王。いやダンジョンマスターなんだけどさ。もう魔王化してます。でも、一番魔王たる理由がはっきりした魔王。ここまで暴虐な魔王たる所以に迫った小説は多分初めてだろう。その心情に何故か共感させられる。えっ!これがストックホルム症候群ってやつか?(いや、違うから笑)淡々と人を殺していくヒロインです。1人寂しく、ストイックに殺していきます。心に秘めた目的の為に。まだ明確な最終目的は明示されてません。ただ人を殺す事は、最終目的に必要なステップであることを匂わせてます。前々作同様、相変わらず主人公に辛い役割をさせる作者様です。最後は幸せになって欲しいと思ってしまう。殺人鬼なのに。この後、どう展開していくか楽しみな作品。ぜひ読んでみて下さい。
※全然良いレビューが書けなくて死にたくなってきましたが、自重せずにこのまま投稿するのでこんなレビューはスルーで小説本編を楽しんでください(以下レビュー・倒す、戦利品を得る、自分を強化する、倒す、戦利品を得る、自分を強化する、倒す……ダンジョンモノの醍醐味である一連の流れがコンスタントに繰り返されるので見ていて飽きません(繰り返しといっても装備や作戦の更新によってどんどん新しい要素にトライしていきます)(キャラを掘り下げる描写を入れつつも、くどさはまったくないので非常にテンポが良いです)・主人公の大目標・中目標・小目標がはっきりしているので何をやっているのか、やりたいのかわかり易いです読んでみてください、是非、ちょーおすすめです!!