せっかく転生した異世界が滅びそうなんですが　〜とりあえずオレは寝ます〜

学校から帰宅して、眠かったシロウは、速攻で自室のベッドで睡眠を取っていました。しかし、いつの間にか死んでしまったシロウは、女神ニルファキエスにより、異世界エリシアに転生します。 そこで彼を待ち受けていたのは、魔王軍の侵攻により滅亡の危機に瀕していたのです…！ 嘆くシロウでしたが、金髪の可愛い姫騎士アンネリーゼとの出会いなどがあったりして、異世界生活を満喫します。 女神よりチートスキルを授かるのですが、寝ている間に発動するスキルなのでした。 見事なストーリー構成と、異世界エリシアの世界観を彩る表現や描写、状況の変化で、それぞれのキャラの人格が際立っていて、非常に読み応えのある作品です。 自堕落で寝るのが好きなシロウが、世界の命運を左右する主人公睡眠型無双ストーリーです。 どうぞ、お気軽にお読みになって下さい。

「深く眠っていても魂は働いており、世界の役に立っている」ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの名言だ。睡眠は人間にとって、英気を養う為の必要不可欠な行為であり、動作は止まっているが、決して人生においての停滞とはいえないモノだ。そしてこの物語の主人公は、深く眠っていても、魂どころか「身体」も働いている。異世界に飛ばされた少年が備える能力は、寝れば寝るほど強くなり、さらには寝ながらモンスター共と戦うってんだからドえらいこっちゃ。「果報は寝て待て」どころか「果報は寝ながら作る」主人公のチートハーレム系ファンタジー。それを彩る個性的なヒロイン達も揃ってみんな魅力的だぜ！ 魔王軍を蹴散らし、安住の日々を送るまで、主人公は今日も有眠不休で戦い続ける？！主人公は寝てばかりだが、話の構成は読みやすく、寝る暇与えない設計で楽しめるぞ！ぜひオススメしたい作品ですッ！

寝てたら死んでましたって洒落にもならん。着の身着のままで異世界にきてしまったって、さらに洒落にならん。で、神様とやらからもらった能力が『寝ろ。とにかくお前は寝ろ』そんなしょーもない男が異世界に来たとたんもんすたーが襲ってくる、わー、どうしよう寝るか……。てか寝られないッ！（だろうな）人間そうそう簡単には寝付けない（でしょうね）なら異世界にきても真面目に働きゃいいものを「いやですっ」と言う。ほんとにどーしよーもない男である。しかも異世界に来てまで「ツケはききますか」と言う、ある意味心臓に毛が生えた主人公である。そのチート能力（はい？）で乗り切れると何時から勘違いしていた？と言われても彼なら答えるだろう。『寝ます』と。ここまで開き直られたら、ある意味爽快としか言いようがない。そんな物語である。