評価:★★★★☆ 4
また一つ、異世界ファンタジーの時間が止まった。数年前、英雄ユタ・クレメンスが失踪したことでその世界は時を刻むのを止めてしまった。しかし、あるとき、英雄のチーレム要因の一人であり元婚約者であった聖女リリィが『英雄の眼』を拾ったことで再び時計の針は動き出した。だが、それは彼女に残酷な真実を伝える。ユタは実は世界の創造主であり、もはやこの世界に残された時間は少ないのだ。彼女の相棒である角の折れたピンク色のユニコーンのネモと一緒に、嘆いたり愚痴ったりしていたリリィだが、やがて彼女は決意する。この理不尽な世界を続け、幸せな結末を迎えてみせると。*第2章完結しました。*タイトル変更しました旧題『未完作品ヒロイン私「続きを、続きを書いてクレメンス」』
話数:全56話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
物語の冒頭で、世界を救った英雄は消えていた。英雄が二度と戻らないことを知っているのは、聖女ただ一人。そして、英雄が、ただの英雄では無く、この世界を支えた神であったことを知るのも…。神を喪ったことで滅び始める世界。ずさんに作られた世界のシステムは破綻していく。その中で、ただの少女であった聖女が、世界を救う。終わらせることを望まなかった彼女の、足掻いた結果。彼女が最初に足掻いたからこそ、仲間が集った。彼女が足掻いたからこそ、世界の時間が繋がった。神を喪った世界は滅ぶのか?滅ぶべきなのか?そう思いながらも抗って、世界を存続させるために足掻く。これは、そんな一人の、少女の、物語。