評価:★★★★☆ 4.2
ちょっぴりひねくれもので内向的な、物書きである『僕』。少年のような気質をもつ、猫の『夏』。
不思議な隣人『飯塚夫婦』と、街のペット用品店の女性店員『さくま』。彼らとの交流をまじえた、『僕』による、『僕』と飼い猫『夏』の回顧録。
※主人公の回顧録として書いているため、一人称で進む私小説風となります。
台詞自体が少なくほぼモノローグで進んでいきますので苦手な方はご注意くださいませ。※カクヨムにも掲載しております。
話数:全8話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
「小説家になろう」は所謂ライトノベルが多く投稿されるサイトであり、利用者にもそれらが好まれるというのはランキングを見れば明らかである。そんな中で日の目を見ることの少ないジャンルではあるが、この作品は文学として高レベルにまとまった作品名だと言える。ランキングに跋扈している稚拙な文章とは到底比べようの無いものだということは、読めば明らかであるだろう。それゆえに、埋もれさせるにはもったいない作品として、応援の意味も込めて、私はレビューを書こうと思った。この作品には、物書きとしては非常に学べる事が詰まっていると思う。例を一つ上げるならば登場人物が非常にイキイキとしているのだ。例えば変なもとい不思議な隣人。彼と僕との会話や身振り手振りから彼の姿を想像するのは容易であろう。何はともあれ、まずは読んでみてほしい。今後の展開や作者に期待したい作品である。