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三つの王国からなる大陸の小国・マルドゥテット王国。大陸の水源を守る王国は神話の御世から水の女神を祀り、女神がもたらした治水技術を守る癸士という独自の兵力を有する。癸士は巫女を通じて女神から授かった誓約を胸に、王家に仕える。
十四歳で母を亡くし、十六歳で誓約を授かったギルランドは、十九歳で癸士団第一師団長レフォールから第一王子ロライエムの護衛官という役職を受け継いだ。十三歳になったロライエムが癸士団予備隊に入隊するため、母たる王妃ルルヴェが王子の身を案じてのことだった。拝命に際してギルランドはロライエムが本当は王子ではなく王女であることを知らされる。ロライエムは王女の片鱗を一切見せず、身の危険を顧みずに予備隊の訓練に挑んでいく。幾度と無く危機から救い出すギルランドに、ロライエムは遂に激昂する。ロライエムは死を望んでいた。立太子される前に王子として死ぬことが母を救うと信じているのだ。ギルランドの漆黒の髪と目が隣国が祀る冥王アンキューべに似ているので、やっと死の使いが来たとロライエムは思っていたのだ。


話数:全35話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象