評価:★★★★☆ 3.5

僕の幼馴染み、彦根琴葉にはとある特殊能力が備わっている。
その能力とは"ことわざの現実化"。彼女の周囲ではことわざが"文字通りの意味で"実現する、という非常に傍迷惑なパッシブスキルである。
例を挙げよう。彼女と一緒に川遊びに行けば『河童の川流れ』ということわざ通り、"本当に"河童が流れてくる。
山道を散歩すれば突然『藪から棒』が出てきて突き刺さるし、雨なんて降った日には『雨垂れ石を穿つ』効果で傘から滴るしずくが弾丸のごとく石を蜂の巣にしてしまうのだ。
そんな彼女と一緒にいる僕にとって、日常とは常にことわざとの戦いだ。そしてその中でも特にひどい目にあった事件がいまからお話しする物語。
そう――これは僕が実際に体験した、ある冬の日の出来事である。

読んだあとちょっとことわざに詳しくなれる(かもしれない)コメディー小説です。
少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

※本作品には少々汚い描写が含まれています。食事中の方はお気をつけ下さい。


話数:全4話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素