母が認知症に… ~50代からの子育てパートⅡ~ 完結日:2017年3月9日 作者:江莉子 評価:★★★★☆ 4.3認知症の実母を海外で自宅介護する一人娘の備忘録。 日ごとに子供に帰ってゆく母—— そう遠くない将来、自分自身にも訪れるかもしれないその日のために、これまでの軌跡を書き留めておこうと思います。 話数:全18話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 手抜きの介護 日常 海外在住 認知症 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
まずは6年間お疲れ様でした。認知、介護にかんすること、たくさん勉強され、その経験をこうして発信していただけることはこれから老齢の方と付き合っていかなければいかない下の世代に大変参考になると思います。身内に介護の仕事をしているものがいます。認知症患者のかたの話もたまに聞きますが、とても大変そうですし、もし自分が身内の介護をすることになったらと考えるとすこし怖いです。まるで作り事かのような(いわゆる感動ポルノ的な)作品や専門医の難しい用語ではない、当事者の経験は非常に重要と思います。アメリカでのことも知れて、やはりどこもまだまだ不十分なのかなと感じました。よい作品をありがとうございました。大変勉強になりました。
定年退職したら、田舎に移住して自然を満喫♪早期リタイアして、海外移住してリッチな生活を楽しもう♪こんな広告やテレビ番組を見るたびに、本当に大丈夫なのかしらと心配になる人間です。田舎や離島の医療格差は都会とは比較になりません。優雅な海外暮らしも健康であればこそ。介護なんて、その時が来ればどうにかなるなんてとんでもない! 健康で文化的な最低限度の生活なんて、あっけなく崩壊します。それが住み慣れない場所や国ならなおのこと、介護をする側の下準備と周囲のサポートが必要です。怖いから考えたくないという気持ちもわかります。嫌なことは先送りにしたいと思うのは、人間にとって当然のことです。けれど、誰かの話を知ることで、私たちは少しだけ先のことを考える強さを持ちます。まずは読んでみてください。きっとあなたにとって良い教科書となるはずです。
2025年問題をご存知でしょうか。極超高齢化社会の日本はこのままだと四人に一人が75歳以上(後期高齢者とよばれます)という時代を迎えます。25年にはいわゆる団塊の世代(1947~51年生まれ)の人々、約一千万人が要介護になるかもしれないと言われています。実際に75歳以上になると認知症や怪我で要介護度3(身のまわりの世話が自分でできなくなる)リスクが高まり、80歳以上の半数が要介護認定を受けています。また、70歳以上では独居率が急激に上昇します。つまり一千万人以上の身寄りのない高齢者が介護の手を必要とするのです。残念ながら2025年の日本は少子化が進んでおり、医療、介護制度が崩壊すると懸念されています。10年後、要介護者となるかもしれない方、もしくは要介護家族を抱えるかもしれない方に、転ばぬ先の杖としてぜひとも読んでもらいたい作品です。