そこにカイロスはいるか? 完結日:2010年3月14日 作者:竹内すくね 評価:★★★★☆ 4.2高校二年生の僕は死んでしまった。実にあっけなく。あー死んだな。そう思って目を開ければ死神と名乗る変な女が「チャンスをやるよ」と、そう言った。 話数:全56話 ジャンル:異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 少女死神 時代:現代 舞台:学園 雰囲気:シリアス 展開:未登録 その他要素 エンターテイメント ライト ループ 天国 学園 死 美少女 違和感 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
車に引かれて死んでしまった主人公が死神からふざけた理由で生き返るチャンスを与えられます。ルールは簡単・24時間あらゆる死が主人公を襲いそこから生き延びること・死んでも朝に戻るため回数制限はなし・諦めたら終了死に戻りゲームの挑戦権を得た主人公は何度も死につつも同じ境遇の仲間と出会い、一緒にクリアーを目指していきます。シリアス成分もありますが、全体的にコメディ色が強い作品となっており、主人公たちの死に方とかもなかなか笑えるので読んでいて楽しい作品となっております!ループものというのはループするまでの期間が長かったりしますし、死というトリガーでループするという作品ってあまりないのでループものを読み慣れているという人でも面白い作品なのではないかなあと思います!後輩ちゃんが良いキャラをしているので個人的にオススメです 笑
車に轢かれて死んだ。頭に植木鉢が落ちてきて死んだ。赤信号を渡ろうとしたらまた車に轢かれて死んだ。流れバットが頭にあたって死んだ。自分の席に座ってたら窓を突き破ったボールが頭にあたって死んだ。ボールを避けたら隣の席の女の子が死んだ。その女の子に片思いしていたやつになぜか刺されて死んだ。これはそういうお話。不慮の事故で死んだ彼は、天国と地獄の手前当たりに来ていた。そこで、無駄に髪の長い怪しい女もとい自称死神曰く、今まで善行も罪も一切なさなかった彼には生き返れるチャンスがあるらしい。死んだ日をやり直せる。その日死ななければ晴れて自由の身。そこから彼は、彼を殺そうとする世界との人間との無限にも思える戦いが始まる。ゴールは午前零時。それは、果てしなく遠い。序盤は読むのがつらくなるかも知れない。しかし、それを乗り越えたとき、あなたは時間を忘れているだろう。
ひょんなことから死んでしまった主人公が選んだ道は……その日をやり直すこと!しかし、彼の死のフラグはひとつではなかった!!というのが、このお話。何ていうか、「これも!?」とか「まさか、こんなことで!?」という展開がてんこ盛りで、それだけで笑い死にそうになりました(秋原談)。しかも、またまたひょんなことから、仲間が増えちゃったりして(笑)。果たして、どんなラストが待っているのか。主人公達は、死のチャレンジを乗り越えることができるのか。ぜひとも最後まで読んでもらいたい。楽しんでもらいたい作品です。オススメですっ!!
これは気まぐれな神様と、生き返る為に同じ一日を繰り返し死に続ける「僕」、そしてそれに巻き込まれていく者たちの戦いのお話。物語の性質上何度も何度も死が描写され、そのバリエーションも様々です。しかし、苦悩と苦痛に満ちた陰鬱で重いお話では決してなく。それどころか、個性的過ぎる登場人物たちによる漫才の様な掛け合いは笑いを誘い、全体的に爽快感のある仕上がりとなっています。繰り返される一日。次々と襲いかかる死。そして・・・。いやあ、青春っていいものですね。
なぜ長編を読みたいのか。それは描かれている事象によって、登場人物たちが変わっていく、その変化を見たいからだと思う。 その変化の方向が建設的だったり、幸いなる方に限らず、不幸になったり破滅したりでもいいのだ。 非常に限定的なシチュエーションで唐突に始まった物語は酷く突拍子もない舞台に蹴り込まれ、勢いそのままに走り出す。 と、ここまでだったら、まあ、思いつきだけのストーリー、楽しかったでいいのだ。 しかし、圧倒的な勢いの流れがふと鈍る半ば過ぎから、今までの在り方、人との関わり方、してきたこと、してこなかったこと、したいことなど、それぞれの想いたちが交錯し始めるころ、様々なことが変容していく。 ふと気が付くと、巻き込まれ繰り返される中で不変なものと、変わっていくものを見つけ、それぞれの想いを応援したり、叱りたくなったりするだろう。 さて、日常と違う時間を堪能しようではないか。
これは紛れもなく『戦う男のファンタジー』なのだ。戦場は我が家、我が町、我が学校。敗北は即ち死!寸毫の油断に道を誤れば、そこはもう敗北への奈落。即ち死!万死一生、至難至極、スーパーハード、ウルトラタイトなサバイバルゲームである。Q 主人公は、無敵系ヒーローなのですか?A ええと、無敵系ではないです。どちらかといえば空気系?強くもなく賢くもなく…、唯一の長所《人畜無害》で【500P】Get。端的にはまあ…、最弱?弱すぎ??なによりまず、死にすぎぃぃ!!!何度も何度も負け続け…。って主人公なのに。何度も何度も死に続け…。って主人公なのに。なのにこれが不思議。気がつけば応援している。今度は、今度こそは死ぬなよー。www
所謂ループもの。話のあらゆるところに伏線が仕込んであり、次々と話が展開していく。評価すべきは作者さんの文章構成力。全てが一人称であるが、描写仕切れていないものはほとんど見当たらない。また、話のあらゆる部分に笑える節がある。唯一欠点があるとすれば、異世界ファンタジーのように話の設定自体に魅力がないこと。剣や魔法がないファンタジー小説では受けが良くない読者もいるでしょう。しかしそれでも、その文章には人々を惹き付ける魅力があります。多くの読者はその文章を少しでも読めば、間違いなく虜となるでしょうね。書き手としても参考になる文章を書いてくれます。間違いなく一見の価値はあるでしょう。