評価:★★★★☆ 4.2
ナノマシンの発達により拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の技術が発達した未来。小中高一貫校の私立相馬学園の生徒2500人は、軍の研究者が行った実験に巻き込まれる。彼らが閉じ込められたのはVRMMOFPSゲームの世界、ゲーム内で死ねば現実の肉体も死ぬ。このデスゲームから脱出するには、広大なマップの外へと到達するかプレイヤーを50人殺害しなければならない。襲い掛かってくるクリーチャーや過酷なVR世界の中、生徒たちの戦いが始まる。これは夢なのか、現実なのか…。発達したVR技術は、遂に危険な領域へと突入する。
話数:全57話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
個人的に思うこの作品の見どころ。それは、主人公の葛藤、成長、そして残酷なまでの現実的なゲームシステムです。本来、デスゲーム物だとみんな仲良く、協力してという雰囲気になってしまいがちなのですが、この作品では「生徒を50人キルすれば帰れる」というルールを適用することによってそれを払しょくしています。登場人物たちの立ち位置も様々で、弱きものを殺して自分が助かろうとする者、逆に弱きものを守ろうとする者、そんな中でゲームクリアを目指してマップを攻略しようとする者。――そして、そんな生徒達を見て笑みを浮かべる者等々。ここまで人間は「残酷」になれるのか。ここまでリアルを追及するのか。そんな思いが湧き上がってくると同時に、そんな世界で感じ、考え、少しずつ変わっていく主人公・雄一をもっと見ていたいと感じさせる作品です。今までのデスゲームとは一味違う。そんな良作だと思いました。