運命は最初から決まっていると考える河野は人々から恐れられている。それは彼女が人を殺す力があると思われているからだ。しかし実際は殺したりすることは出来ず、ただ『死』が見えるだけなのだ。
発端は彼女の子供時代へと遡る。何気なく感じてしまった事を、本人を前にして口に出してしまったのだ。「死んじゃうね」と。事実言われた人は死んでしまう。そしてそのお葬式で別の男の子にも同じようなことを言ってしまい、その子の母親に首を絞められてしまう。
怪我などはなかったが、一日だけ検査入院をする事になる。そしてその夜、河野は二人の人影を見る。夢かと考えたが、次の日その二人が死んでしまう。彼女自身恐ろしくなってくる中、一人の医師が話しかけてきた。話をするうちにその医師に恐怖を感じた河野は逃げるように退院する。帰り道、母が途中で用事があると分かれてしまう。そして河野は一人のお坊さんと出会い、話をする。そしてお葬式で出会った男の子に謝ろうと決意する。どうすればいいかわからないままに走り出した河野は母のもとへ行こうと走るのだが、そこで見たものは母が男の子の母親に刺されるところだった。これが原因で母は右目を失明する。そして河野は男の子に謝りに病室まで行くのだが、河野が謝る前に男の子は死んでしまうのだった。
そして話は現代に戻る。河野は一人の男、進藤と出会う。そしてある日、河野が事故に遭いそうになるところを進藤が身代わりになる。その時進藤は自分にも河野と同じ力がある事と自分は河野を事故から守ろうと考えていた事を告げる。そして河野はそんな進藤に『死』の影を見てしまう。進藤を助けようと走る河野は桜井と出会い、救急車を呼んでもらう。助けられた進藤は河野に自分の過去を話すのだった。そして河野は今回の事件から、自分の努力で運命を変えることができることを学んだのだった。
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