評価:★★★★☆ 3.8
ユート、二十歳。人を助けるために事故死し、そして転生することを許された。
転生した先は刺激に溢れる「剣と魔法のファンタジーワールド」のはずだった。この世界で魔物を倒して生活する刺激的な冒険者という生き方を選んだユート。しかし、この世界には「冒険者ギルドがない」という大きな問題があった。ユートはそのことに不満を覚え、この異世界で仲間たちとともに時に魔物と、時に貴族と、時に外国と戦いながら、理想の冒険者ギルドを作ろうと足掻いていく。
――そう、これは冒険者ギルドを作ろうとした男の物語である。
※ルビを多用しておりますので、対応ブラウザでないと見づらいかと思います。
話数:全247話
ジャンル:エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
小説家になろう作品の大半は、冒険者ギルドなどが最初から存在していたり、どこの国でも同じ組織の勢力が幅を利かせていたりと超法規的組織の意味合いが強い謎な組織になっています。ですが、こちらの作品は最初から冒険者ギルドというのが存在しておらず主人公が自分で冒険者ギルドを作っていくという過程を重視した作りとなっており、小説を執筆していく作家さんだからこそ、読むと冒険者ギルドとは何なのか? という疑問を抱けて、より深い作品設定が組めるようになると思います。とてもお薦めです!
異世界なのにギルドがないという主人公にとっては不便すぎる物語。異世界物といったら必ずとっていいほど登場するのが当たり前な存在であるギルドですが、これはそのギルドを作っていくことがメインです。この物語ではギルド作るためにいろいろと問題がでてくるのですが、確かに冷静に考えるとギルドって存在しているのが不思議だなって考えさせられました。ある意味国に対する武力ですし、どの物語でも普通は最初から権力を持ってるので国から独立しているというのもわかりますがそもそも作ろうとする時点で潰されますよね。全体的には今までにない話しだったので先の流れを予想しにくく楽しく読めました。ありふれた異世界ファンタジーに飽きてきた方にはオススメなので是非一度読んでみてください。