評価:★★★★☆ 3.8
クラスどころか高校で有名な霊感を持つ『霊感少女』とどこにでも居る普通の男子高校生『僕』との会話。幽霊が見える霊感少女ならではの幽霊観と死生観、そして哲学のようなものを描く青春ホラー小説。僕たちの住む世界の『隣』にはたくさんの幽霊が居る。そんな不思議で不気味でちょっぴり切ないストーリー。
ノベルアップ+にも掲載しています
話数:全17話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
幽霊と言われると、私達はそれを死んだ人の化けて出た姿の事だと理解する。幽霊は死んだ人。幽霊は目に見えない。足がないし、触れないし、年もとらない。怨みや未練のせいで縛られて、ずっとそこにいる、かわいそうな人たち。……あるいは、非化学的な空想の生み出した事実無根のフィクションそのもの。だけど本当に?どうしてそう思う?見たことも、触ったことも、話したこともないのに。探したことも、調べたことも、信じたこともないのに。どうしてそんなふうに思ってしまうんだろう?それは知ったかぶりだ。知りもしないのに、誰かの入れ知恵を受けて知った気になってるだけの考えだ。哲学はいつも疑問から、『不知の知』から始まる。分からないなら考えるしかない。想像してみないと始まらない。さあ考えよう。想像してみよう。まずは最初の問いかけだ。「ねえ、幽霊って本当に居ると思う?」