評価:★★★★★ 4.5
ある日、大学生の『私』のちんこが『神』になっていた。そしてちんこを失った私の体は神の恩情によって、私が理想とする黒髪の乙女へと変えられていた。
だがしかし、私は私のちんこで嬉し恥ずかしのエッチなことをしたい!!
私は私のちんこと合体を果たし、再び男の姿を取り戻すため、ちんこの下で巫女として修業することになる。
これはそんな黒髪の乙女となった童貞をこじらせた『私』と紳士的な『神』との物語である。
話数:全42話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
R15作品の中で、過激すぎる作品はいくつかございます。しかしあまりにも過激すぎたり書き方を間違えてしまいますとR18の領域にもなりかねません。ですがこの作品は、タイトル名も含めまして、そのギリギリを徹底されている上に、過激すぎる作品の中でも最も極められた素晴らしい作品であると思います。もちろん過激すぎるだけではなくストーリーも良すぎるため一度ご覧になれば、次回も読みたくなることでしょう。
なんて下品なんだ! とタイトルだけで敬遠しないでください。自身のちんこが分離して神となり、さらに自分が美女になるという突拍子もない展開を、丁寧な情景描写とストーリー構成、そして無駄に気取った馬鹿馬鹿しい文章で、最後まで面白おかしく描き切っています。ファンタジックで個性的なキャラクターたちと、リアルの都市・京都を舞台に、虚構と現実が入り混じるかのように次から次へと起きる予想外の展開。そしてそれを王道ともいえるハッピーエンドへと持っていく構成の妙。一見の価値ありです。
タイトルとあらすじのあまりの下らなさにあえなく釣られ、格調高い文体に魅了され、自分のものと同じ場所に黒子を持つ御神体を他人とは思えなくなり、貪るように読み進めて、いつの間にか最終話に辿り着いていました。たかがちんこと侮るなかれ。私の苦行はまだ三万回に遠く及びません。精進あるのみですね。※レビュータイトルは将棋の格言『塚田が攻めれば道理が引っ込む』をもじったものです。
ある大学生のちんこが神へと昇華し、神たる権能を以ってかつての主を麗しき乙女へと変えた。されど、男児の桃色遊戯に未練のある彼改め彼女は己のちんことの再度一体化を目指し巫女となる。そんな彼女の周り集いし者たちは、常識に捉われない変人奇人に魑魅魍魎。これは、現実とは若干異なる現代の京の都を舞台に繰り広げられるどこか古めかしくも限りなく俗っぽい物語である。あらすじを一見しても理解の範疇を超え、熟読しても何がなにやらわからない物語をまるで純文学じみた文体で語らい、遍く読者を混沌へと招き入れる。本作はTSという枠に嵌らない快作か、はたまた平成の世に蘇りし日本三大奇書か。様々な意味で客観的な評価を下すのが非常に困難極まる作品ではあるが、色々な思いをこじらせた(元)青年が戸惑い、悩み、一つの結論と答えを見出す劇中の流れは往年の文学作品的で、積年のTS作品らしい構成ではある。
※以下のレビューは一切ふざけておりません。完結まで読んだ愛読者による本気のレビューです。コミュ障により童貞をこじらせ、自分を慰め続け過ぎたがゆえにTSしてしまった主人公と、そこからモゲて神になった本人のちんこによる純愛ストーリー。タイトルで侮るとやけどする。純文学をも唸らせる高い文章力に過不足ない情景描写とカオスなコメディ、多彩で個性的で魅力的なキャラクター群が、現代日本のリアル都市を舞台にでたらめな世界観のもと駆け回る。ああ、なんてきれいな物語なんだろうか。出オチ?いいえ、毎話ずっと面白い。オチなし?見事に完結してます!ギャグでしょ?その通り、しかし感動できるのです!これを読まなきゃ損をする。あなたのためにオススメしたい、嘘偽りなき傑作です。
ちんこ。諸兄らの生来の友人であり相棒である。そのやんちゃっぷりに困らされた経験は男なら誰しも持っているものだと思う。だが、本作のちんこのやんちゃっぷりはひと味違う。ちんこは神となって、主人からの独立を宣言してしまうのだ。主人公による3万回の苦行に耐えたというちんこは兎に角イケメンでありダンディズム溢れる男、いやちんこである。その魅力は是非本編を読んで確認していただきたい。神となってしまったちんこと、ちんこに使える巫女となった主人公と、その周辺を取り巻く人間やら神やら妖怪やらの入り混じった京の都の四季折々の風情は貴方を虜にすること請け合いである。ちんこ。