冬の戯れ 完結日:2017年3月18日 作者:有月 晃 評価:★★★★☆ 4.4ふとしたことから外資系企業に勤める外国人女性と知り合ったオレ。 人種、国籍、言語や価値観の違いを越えて、若さ故の本能で惹かれ合う二人は、限られた時を共に過ごす。 冬の蜜月が導いた二人の結末は… 【長編 No.1】執筆期間 2016年7月4日〜2017年3月18日 話数:全52話 ジャンル:ラブコメ 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ノルウェー 北欧 国際恋愛 外国人 日常 注意:R15 なろうで小説を読む
この作品は、大人が憧れる恋愛を描いた作品です。ゆったりと時間がながれていく中で、外国からやってきたヒロインと、ふとした出会いで恋におちた主人公のふたりがお互いに「こうだよ」と認め合う姿が、甘く丁寧に描かれていて、静かでオシャレな空気とベストマッチして作品の雰囲気を作り上げています。とにかく全体的にオシャンが漂っています。天真爛漫なパツキン美女のヒロインは、明るくて、可愛くて、初登場のシーンから、目を離すのがもったいない、と思うほどの魅力的な女性です。そんな彼女にやや振り回されているような主人公の視点で語られる物語は、「うまくいくのか!? うまくいってくれ!」とハラハラして、ヒロインだけでなく、いつのまにか物語そのものから目が離せなくなってしまいます。そして穏やかな時間は戯れのように去り、一波乱、二波乱あったあと、最後にこの二人は……どうなるのか、ぜひご確認ください!
その時、彼は面倒事に巻き込まれたくなくて通り過ぎようとした。けれども捕まってしまったのだ、彼女に――。きっと恋が始まるきっかけなんて、こんなもの。瞳、肌、髪の色、言葉、考え方、感じ方……二人の違いを上げればきりがないのに、それでも惹かれずにはいられない。時に無邪気、時に情熱的、そして驚くほどに頑固な彼女。振り回されているのに、それすら心地よい。主人公はすっかり虜にされ、おそらくそんな自分自信をも気に入っている。しっとりと綴られる日々の様子は、じっくりと噛み締めたくなるほど繊細で美しい。かと思えば、コミカルな場面も。あま~い二人のやり取りに思わず赤面するシーンもあり、ドキドキする一方で、ふっと主人公の心に影を落とす。その対比が何とも言えず、読む者の心を揺さぶる。いつまでも二人を見守っていたい。幸せになってほしい。そんな気持ちにさせる、大人の恋愛小説です。
処女作とは思えないほどの綺麗な文章、そして作者の経験からくるであろう緻密な描写は作品に現実感を与え、登場人物達にも命を吹き込む物になっていて極めてレベルの高い作品に仕上がっていると思います。ヒロインがどんどん言葉巧みになっていき主人公と親交を深めていくのを見守る読者としては親が子の恋愛を微笑ましく眺めている様な錯覚を抱いてしまう。そんな作品になっています。日記の様に日付が入っているからか主人公の日記を盗み見ている様な感覚にもなりました。ハイセンスな大人の恋愛物が読みたい方は是非読んでみることをおすすめします。
ひょんなことから縁が繋がって始まる異邦人との恋。 洗練された文体でしっとりと綴られ、時にコミカルに、また艶やかに、様々な要素がブレンドされ、上質な素材で作られたカクテルのようです。 鮮やかに描き出される街の風景、季節の移ろい、二人の心模様…… 一風変わったバーの店長や、一本筋の通った鉄板焼き屋の店長など、個性的な脇役たちの存在が物語の潤滑油となり、人間ドラマに厚みを与えてくれています。 何よりもまず、大切な相手を思い遣り、時には苦い痛みに耐えられる…… 成熟した大人の恋愛には責任が伴い、決して「恋する二人の世界」だけで完結するのものではないことを、思い出させてくれました。 ひたすらアスティさんが可愛い。でも、それだけでは済まない。そんなお話。 最後に選ぶ「一番大切なもの」は何か? 答えは、天秤に掛けるまでもなくシンプルです。
ずっと二人を見ていたい楽しい日々もそうではない日々も時に仲間の目線で、時に身内の目線で二人を追っていました男性ならではのスッキリとした文章は大変読みやすく、読み始めるとやめられなくなりますきっと何度も推敲したのであろう描写も、読み手に優しく、細やかな表現で素敵な世界に誘ってくれましたこの世界のそう遠くない場所で二人が楽しそうにお蕎麦を啜っているそんな気持ちを抱かせてくれる、リアリティまた、恋愛小説を書いて読ませて欲しいそんな風に思わせる作家さんに尊敬の念抱きました素敵な作品ありがとうございました
愛らしく魅力的な外国人女性と、深い深い恋に落ちる一人の男の話。まず驚くべきは、重くなりすぎず最良を辿る描写と、文体のスタイリッシュさ。粋な言葉と設定が心地よい。ストーリーは写実的過ぎず、リアルさを損なわないまま、時にユーモラスに、時に胸が張り裂けそうなほど狂おしく描かれている。人種だとか、国籍だとか、肌の色だとか、そんなアイデンティティを全てひっくるめて彼女のことが愛おしくなる。声を大にしてお勧めたい。間違いなく傑作である。読み手に暖かな何かを残すかもしれない。間もなく春である。
二十五歳以下の方はもう少し大人になって、経験を積んでから読んで欲しい。そう思わせる、心にじんわりと染み込んでくるような比喩表現。目をつむれば光景が浮かんでくるような洗練された描写。同じ物書きとしては、嫉妬すら覚えるほど素晴らしい。普通の会社員と外資系銀行のエリート北欧美女。人種、国籍、言語や価値観の違いを越えて徐々に惹かれ合っていく様子は、甘く、時には身を焦がす程に切なくなる。なぜだろう? 二人の逢瀬には、疾走するような激しさと、迫り来る何かからもがくような狂おしさを感じる……早く続きが読みたい……でも、全部読んでしまっては勿体無い。そう思わせる作品。現在、物語はULTIMO CAPITULO(スペイン語で終章の意味)へ突入。さあ、大人の恋の行く末を一緒に見届けませんか?
会社員の主人公と、北欧美女の恋愛物語。薄い光の差し込む恋愛映画を見ているような気にさせられます。明るくて可愛くて、でもどことなく不思議なアスティと、どこにでもいる会社員だけど、ウィットの聞いた主人公のボーイミーツガール。そしてそれから。イチャラブ展開ありでちょっと恥ずかしくもなってしまいますが、読んでいて、ふと現実世界を振り返ってみると、どうして私はこの人を好きになったのだろう、と考えてしまうような作品です。
どこにでもいるような普通の会社員だった、人がよさ気な外見が取り柄。どちらかといえば冴えないかもしれない。そんな孝臣はひょんなわけか、金髪長身スタイル抜群の美女と出会ってしまう!途中、経済問題や異文化ゆえの認識の違いなどいろいろあるが、そういったところをないがしろにせず、かつ重くなり過ぎず仕上げている。あとは基本王道のラブラブストーリーとなっています!このレビューを読んでいるそこのあなた!ニヤニヤする覚悟はありますかああああぁっ!!