評価:★★★★☆ 4.1
杉室柊美は幼い頃から大気や動植物の「声」を聴く能力を持っている。
しかし、その秘密は幼馴染の関谷颯一郎しか知らない。
十七歳の誕生日を前に柊美は毎晩、奇妙な夢を見ていた。
薄紫色の大気に白い植物……地球上には有り得ない場所だ。
そんな日々、柊美と颯一郎のクラスに不思議な転校生がやって来た。なんと彼の声は、あの不思議な夢の声と同じ色をもっていた……!
話数:全14話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
植物の声を聴くことができる、この物語の主人公。事あるごとに不思議な夢に苛まれていた。自身の誕生日を前に、その頻度は増していく。 夢に映るのは、懐かしくも知らない薄紫と白の世界。しかし、呼ぶ声にはなにか優しさを感じていた。 不思議な魅力を纏う転校生が、主人公たちの目の前に現れた時から、クラスメートで唯一の理解者である幼馴染をも巻き込んで、次第に真実へと近づいていく。 転校生の正体が明らかになり、時を同じくして過去の記憶を取り戻した主人公が選択した未来とは……。 主人公は悠久なる声に応えるのか? 唯一の理解者は護りぬくことができるのか? 幻想的な描写と重厚な雰囲気、そこに現実的な世界観が折り重なるこの物語。 ローファンタジーだっておもしろい……。
大気や動植物など、自然のものの「声」を聞くことができる、不思議な力を持った少女の物語です。日常と非日常が混ざり合ったような部分が印象的です。柔らかく美しい言葉たちによって紡がれ、無限の愛を感じる作品になっています。スムーズに読め、全体の長さもちょうど良いので、気楽に読んでみて下さい。きっと楽しめるに違いありません!